突如始まる急展開
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人は死ぬ間際、目くるめくこれまでの過去がフラッシュバックするらしい
私は悪魔で
生まれも育ちも悪魔で
両親も、お爺ちゃんお婆ちゃんも
家系図に名を連ねる親戚は全て悪魔なのだが
「私........私..........」
どうやら私の走馬灯は、前世まで遡ってしまったらしい
「にんげん......?」
そう、私は前世、「人間」だったのだ
それも、今と同じキサという名の
これまで悪魔として過ごしてきた記憶と
前世の人間の記憶が混ざり合う。
折角思い出す事が出来たのに、と
後悔してももう遅い
目の前の野獣は鋭い牙を剥き、今にも私に食らいつこうとしているのだ
前世の私の死に際もそうだった
死ぬ間際に前世を思い出して後悔するのだ
人間になる前は何だったっけ
今回も、同じパターン
全てを思い出して死に、全てを忘れて転生する
もし今、私に理性が残って居たならば、大きな声でこう叫ぶだろう「リタイアーーーーーーー!!!!!!!!!」
「へっ?」
すぐ側で、誰がが叫んだ
その瞬間、拳ひとつ分まで迫っていた獣の牙が止まる
ずぅん、という音と共に地に沈む獣
肩に置かれた誰かの手の温もりと
倒れた獣の影から現れた教師
「この獣は、貴様の点には入らんからな」
眉間に皺を寄せたカルエゴ先生が
不機嫌を露わに片手で獣を押し除ける
「はぁ〜〜〜〜、死ぬかと思った。危ない危ない」
肩に置いた手をするりと流したワルブ君は、残念そうに笑った
「あ、有難う、ございます....?」
なんと、今世はびっくり驚き急展開
私、生き残りました