おかしな幕開け
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
先程の老人はラズベリィの祖父であり、
謎の塔の学長、ベリアール様と言うらしい。
「あれ、学校だったんだ......」
「地底学院ジャカポ、俺、明日から通うんだ!」
私は今、学長の建物内にあるラズベリィの部屋に居る。祖父の威光か、かなり広い部屋を与えられており、至る所に金銀宝石が散りばめられていた。
「魔界の学校って、何を学ぶの?」
ラズベリィの肩から飛び降り、ソファに置かれたクッションに座ると、ラズベリィも隣に座った
「んー。ジャカポはさ、授業みたいなのは無いんだよね」
「.....それ、学校って言うの?」
「ジャカポの特徴でさ、66階建ての学校で、1番下から勝負事で勝って上に上がっていくんだ!そこに学年は関係ない」
完全に実力主義の叩き上げ学校って訳
「強いヤツが上に立ち、弱いヤツがジャリを食う!それがジャカポの特徴」
ラズベリィはローテーブルに置かれた焼き菓子の様な物を手に取り、半分にした後、片方を私の目の前に置く
少量口に含むと、中に入っていたジャムの様な、甘酸っぱい果汁が口の中へ広がった
「....ラズベリィは強いの?」
横目で彼を見ると「あったりまえじゃん!」と拳を見せた
まぁ、そんな学校に通おうとする奴は皆そうよね.......
「ねぇ、キサ。魔女って何?」
ラズベリィはもう片方のを焼き菓子を食べながら私に尋ねた
私は魔女について説明する
魔女である事が嫌なのでは無く、自由になりたくて神隠しを決行した事も添えた
「キサの願望、俺が叶えてやるよ!」
は?
「お前もう俺の仲間だから」
ラズベリィは食べかけの焼き菓子を私に見せつけ
「本当は酒を飲み交わす所だけど、子供だからしょうがない」
つまり、兄弟盃ならぬ菓子を食った兄弟分って事?
..........ぷっ
「あはははははははは!」
あー。可笑しい。こんなに笑ったのいつぶりかしら。
ラズベリィは首を傾げていたが、彼の膝に飛び乗り、胸に手を当て立ち上がる
「あんたの野望、私も手伝ってあげる。宜しく、ラズベリィ」