届かないって誰が決めた?
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自らを生徒会と名乗った生徒達の姿が見えなくなるまで見つめていると、
背後から「こちらにいらっしゃいましたか」と聞き覚えのある声が聞こえた
「オペラ...さん」
「おや、どうやら気持ちは晴れたようですね」
オペラさんは私をじぃ、と見つめると
「良い傾向ですね」と呟いた
気落ちした状態で理事長室を後にしてしまったせいだろうか、どうやら気にかけてくれていた様だ
「まだ、気になる事はありますが、ずっと気にしても仕方がありませんし.....今は、やりたい事を優先しようと思います」
「宜しい」
オペラさんは頷くと「そろそろ日が暮れます。滞在中は理事長宅でお過ごし下さい」と告げた
どうやら迎えに来てくれたらしい
「有難うございます。お世話になります」
オペラさんへ続き、理事長宅へ向かう。
理事長宅では「入間」という人間の子供を紹介された。
理事長もオペラさんも、説明はしなかったが私には解る。
僅かに魔力を感じるが、普通の「人間」。
説明が無いという事は、隠したい理由があるのだろう。こちらから野暮ったく指摘する事は失礼にあたると判断し、その点については口を閉ざした。
「初めまして」
入間も私を見て、何かに気が付いたのだろうか。
私の挨拶に反応せず、こちらを見て固まっている。
「イルマ様?どうされました?」
「......はっ!!すっすみません。宜しくお願いします!!」
おどけながら、差し出した私の手を握り返す入間に、この子はきっと、普通の子なんだろうなという印象を受けた
そう....
.....私と違って...
食事を終えた後、客間へ案内された。
「あの.....」
「何でしょう」
部屋を立ち去ろうとしたオペラさんを思わず引き止める
「滞在中、私に出来ることはありませんか?」
貰ってばかりでは無く、何か、返したい
オペラさんは「ふむ...」と口元に手を当てると
「では....
来賓の皆様を迎える準備を手伝って頂きましょうか」
と告げた
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