届かないって誰が決めた?
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イポスと別れ、1人廊下を歩いていると
すれ違う生徒達からジロジロと好奇な目を向けられる。
気まずくなった私は影に隠れ、見よう見まねで生徒達と同じ制服になる様自分に魔法を掛けた
「似合わない.....」
奇抜なピンク色の制服を着た自分を眺め、直様元の姿へ戻す
誰にも見られていないと思ったのだが
「地味だな!!!」
「ひっ!?」
突然過ぎて変な声が出た
「地味な顔!地味な制服!地味な空気!!」
な、何こいつ
眩し過ぎるくらいギラギラとした生徒らしき悪魔に、立て続けに「地味」と罵られる
煩い
眩しい
苦手
直様この場から離れなければと踵を返し、早足で歩き出すと
「待て待て待て待て!!ロノウェを無視するなー!!」
同じ速さで後ろから追ってくる
「着いてこないで!!!」
「地味ガール!!ロノウェに突き放す様な言葉をかけるんじゃない!!」
「というか何で着いてくるんですか!?」
早足が小走りに変わり、今は全力で走っている
「ナターシャ!捕まえろ!!」
「ギョ〜!!」
という謎の声が頭上から降ってきたと同時に
背中に重力が加わった
払い除けようとするも、謎の臭いが鼻をつく。
咄嗟に鼻と口を手で塞ぎ動けなくなってしまった
「良くやったナターシャ!!」
「ギョッギョー」
一体何だというのだ
「さぁ、地味ガール!一緒に来てもらおうか!」
「はぁ?」
「我が生徒会に!!」
「ロノウェの生徒会じゃねぇ。勘違いされたら困るだろうが」
ギラギラした悪魔の後ろから、眼鏡をかけた別の悪魔が現れた
不機嫌を貼り付けた様な表情をしたその悪魔はこちらに向き直ると
「明日から音楽祭までの間、我々生徒会が貴女の付き添いをする事になりました」
つきましては
「明日より生徒会室へお越しください」
「は、はぁ」
圧倒される様に返事をすると、その悪魔は煩わしいのと、臭いのとを掴み、ズルズルと引き摺りながら立ち去った