君の心
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※プルソン視点
音楽祭6日前にして、親から学校へ自主退学の電話があった
退学届は受け取った物の、それを書く勇気は無く、家にも帰る事も出来ず、王の教室に隠れて居た
『プルソンくんは、今もここに居る』
何でイルマ君には解るのか
見えてない癖に
問題児クラスの面々も、居るかどうか定かでは無い僕に向かって各々言いたい事を、勝手な事を言って投げる
胸が熱くなり、気を緩めると姿を現してしまいそうになった僕は、こっそり教室を抜け出し、外のベンチへ腰掛けた
どうしたら良いのか
こんな時にこそ、思い切りトランペットを吹きたい
吐き出してしまいたい
けれど、それだと自分の居場所を知らせてしまう
そんな葛藤と戦っていると、突然隣に見知らぬ女の子が腰掛けた
僕には気付いていない
彼女は手鏡の自分に向かって
「ねぇ、どうするのが良いかしら」
と、呟いた。
共感した僕は
「僕も今それについて考えている」
思わず声に出してしまった。
いきなり話しかけて驚かせたのは僕なのに
「ごめんなさい、気付かなかったわ」
物腰柔らかくこちらを覗き込んだ彼女は
「貴方も何か悩んでいるの?」
と、心配を含んだ声色と瞳で僕に問いかける
見知らぬ彼女に話す事では無い。が、
吐き出したくても、吐き出せず、
自分だけに留めておく事が出来なかった僕は、
溜め込んだ親に対する愚痴を彼女に吐き出した
どんどん声が小さくなる僕の背中を、彼女は優しく撫でてくれる
そのお陰で、親に対する怒りの様なものは落ち着いた
冷静さを取り戻した僕が
「というか、君、誰?」
と問いかけると、彼女は何故か吹き出した。
控えめに笑う、その顔が可愛いと思い胸が締め付けられる
自らをキサと名乗った彼女は、自分の事を呼び捨てにして良いと言い放った。
呼び捨てとか、付き合ってる男女みたいじゃん......
人付き合いは愚か、男女の関わりなんて一切無かった僕にはハードルが高すぎる
小首を傾げる彼女をチラッと盗み見た
.......キサは可愛い。
もし、将来そういう関係なれたら..
.....今から呼び捨てで呼び合うのも悪く無い。
キサは音楽祭が終わったら此処を去ってしまうらしい。
この繋がりを断ちたくないと思った僕は、意を決して立ち上がり
「連絡先、教えて」
と、一世一代の覚悟を決めた想いでその台詞を言ったが、目の前のキサはそんな僕の想いは露知らずに
「良いわよ」と、二つ返事で答えた
.............何と無く腑に落ちなかったが、
まぁ、連絡先交換出来たから良しとしよう
それに、
「キサは、何に悩んでいるの?」
もっと君の事が知りたくなった
音楽祭6日前にして、親から学校へ自主退学の電話があった
退学届は受け取った物の、それを書く勇気は無く、家にも帰る事も出来ず、王の教室に隠れて居た
『プルソンくんは、今もここに居る』
何でイルマ君には解るのか
見えてない癖に
問題児クラスの面々も、居るかどうか定かでは無い僕に向かって各々言いたい事を、勝手な事を言って投げる
胸が熱くなり、気を緩めると姿を現してしまいそうになった僕は、こっそり教室を抜け出し、外のベンチへ腰掛けた
どうしたら良いのか
こんな時にこそ、思い切りトランペットを吹きたい
吐き出してしまいたい
けれど、それだと自分の居場所を知らせてしまう
そんな葛藤と戦っていると、突然隣に見知らぬ女の子が腰掛けた
僕には気付いていない
彼女は手鏡の自分に向かって
「ねぇ、どうするのが良いかしら」
と、呟いた。
共感した僕は
「僕も今それについて考えている」
思わず声に出してしまった。
いきなり話しかけて驚かせたのは僕なのに
「ごめんなさい、気付かなかったわ」
物腰柔らかくこちらを覗き込んだ彼女は
「貴方も何か悩んでいるの?」
と、心配を含んだ声色と瞳で僕に問いかける
見知らぬ彼女に話す事では無い。が、
吐き出したくても、吐き出せず、
自分だけに留めておく事が出来なかった僕は、
溜め込んだ親に対する愚痴を彼女に吐き出した
どんどん声が小さくなる僕の背中を、彼女は優しく撫でてくれる
そのお陰で、親に対する怒りの様なものは落ち着いた
冷静さを取り戻した僕が
「というか、君、誰?」
と問いかけると、彼女は何故か吹き出した。
控えめに笑う、その顔が可愛いと思い胸が締め付けられる
自らをキサと名乗った彼女は、自分の事を呼び捨てにして良いと言い放った。
呼び捨てとか、付き合ってる男女みたいじゃん......
人付き合いは愚か、男女の関わりなんて一切無かった僕にはハードルが高すぎる
小首を傾げる彼女をチラッと盗み見た
.......キサは可愛い。
もし、将来そういう関係なれたら..
.....今から呼び捨てで呼び合うのも悪く無い。
キサは音楽祭が終わったら此処を去ってしまうらしい。
この繋がりを断ちたくないと思った僕は、意を決して立ち上がり
「連絡先、教えて」
と、一世一代の覚悟を決めた想いでその台詞を言ったが、目の前のキサはそんな僕の想いは露知らずに
「良いわよ」と、二つ返事で答えた
.............何と無く腑に落ちなかったが、
まぁ、連絡先交換出来たから良しとしよう
それに、
「キサは、何に悩んでいるの?」
もっと君の事が知りたくなった