君の心
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折れてしまった箒を補修する
見た目は元に戻った様に見えるが、形だけでその効力は半分しか無い
前の様に早く、高く飛ぶ事は出来なくなってしまった
自分が箒職人であればどうにか出来たのだろうが、生憎専門的な知識は無い為どうしようも無い
「お気をつけて」
見送りに来たジュアンに「行って来ます」と告げて地面を蹴る
ある程度の高さまで上昇した所で、
軍曹に貰った携帯を取り出した
レビアロンに着いてからも何度かやり取りはしていたが、自分から連絡する事は無かった
その所為か
少し、緊張する
ゆっくりと軍曹の番号を選択し、通話ボタンを押した
何度かコール音が鳴った後
『キサちゃん?』
「あ…」
耳元で軍曹の声が聞こえた
『キサちゃんから連絡して来るなんて、珍しいネ』
「すみません」
『キサちゃんなら大歓迎だヨ』
「あの、これからバビルスへ向かうので念のため連絡を」
『僕に会いに?』
「違います。」
『ハッキリ言うなぁ』
焦る私の声を聞いて
軍曹はケラケラ笑う
「実は…頼みたい事が、あって…」
軍曹へ用件を伝え、レビアロンへ戻る前にヴァルバラで落ち合う事になった
「では、また」
電源を切り、携帯を懐へ仕舞う
気になる事が沢山あるが、全てを一度に片付ける事は出来ない
一つずつ、確実に
先ずは
「お待ちしておりました」
赤い、猫耳の悪魔が校門前に立っていた
「初めまして、キサと申します。
この度はお時間を取って頂き有難うございます」
箒を片手に
頭を下げて礼をする
「私はオペラと申します。どうぞ、理事長室へご案内致します」
ベリアール様、レヴィ様に続く3人目の三傑。
サリバン様は果たしてどの様な方なのだろうか
期待に胸を膨らませ、オペラさんに続いてバビルスへ足を踏み入れた