モノクロ∞ブルースカイ
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「ご馳走様でした」
食べ過ぎて苦しい
元々そんなに食べる方では無いのに
レイヂがあれもこれも勧めて来るからだ
じゃあ....と、来た道を部屋へ戻ろうとするとレイヂに腕を掴まれた
「キサ、レビアロンの次は何処へ行くつもりだ」
「.......?来たばかりだし、何も決めていませんが」
いきなり何だろうと首を傾げると、レイヂは掴んだ手を離し、腕を組んだ
「此処に居ろ」
「は?」
「私の側に居ろ」
真っ直ぐに私を見つめるレイヂから目が離せない
理由も無い、お世辞も無い、見返りも求めない
私利私欲が全く感じられない率直な言葉を向けられる
そんな事、初めてで....
何と返したら良いのか解らない
口を開けて言葉を失う私を見て
レイヂは顔を背け、プッと噴き出した
「すまない.....まさか、そんな顔をするとは思わなかった」
な、な、な、
顔から火が出そうだ
言葉にならない言葉を発する私を見て、更にレイヂは肩を震わす
「〜〜っ!揶揄ってるんですか!?」
思わず大きな声が出てしまったが
レイヂは「私は冗談など言わない」と向き直ると
「本気だ」
と口角を上げて私を見つめた
さっきの戸惑いは吹き飛び、残ったのは有耶無耶にされた恥晒しだけ
「今は、答えません。まだ魔界に来て日も浅いですから」
「今は、な」
レイヂは私の横を通り過ぎ、ジュアンはその後ろを追う
1人残された私は自分の頬に手を寄せる
熱い.....
恥ずかしさと怒りと、よくわからない感情
心臓が煩い
けれど、嫌な感じはない
足先まで火照った身体を鎮めようと、小走りで自分の部屋へ向かった