モノクロ∞ブルースカイ
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「食べろ」
「.....は?」
レイヂに連れて来られたのはレストランの様な場所
複数のテーブルセットが並ぶ其処には誰も居ない
卓についたレイヂに続いて椅子に座ると、続々と料理が運ばれてきた
「食べろ」
「えっと.....食事はさっき部屋に運ばれて来るって.....」
「キサは軽すぎる」
.......人の話を聞いて無いな
というか、何故私の体重を気にするのか意味が解らない。
さっきのジュアンとかいう奴が話したのだろうか
「あ、居た居た。困りますよ勝手に......」
噂をすれば....いや、正確にはしていないのだが、ジュアンが遅れて現れた
「部屋に行ったら居ないし.....レイヂ様と一緒だったんですね」
はぁ、とため息を吐いたジュアンを見て、レイヂの単独行動だった事を理解する
そういえば寝てばかりで長い事食事を取っていなかった事を思い出し、出されたサラダを口に含んだ
瑞々しい野菜と海藻のサラダを黙々と食べている姿を、レイヂはじっと見つめて来る
「あの.....見られながらだと、食べにくいのですが......」
「私は誰の言う事も聞かない」
「またそれ.......まるで王様みたいですね.....」
嫌味を言ったつもりだったのだが
「当然だ、私は時期魔王だからな」
このポジティブ野郎。
魔王だなんて名前からして物騒な物になるだなんてよく言えるわね......
サラダばかり食べていた事が気になったのか、
レイヂは肉の塊の様な物が盛られた皿を目の前に置いた
「そんなに食べられないですよ......」
助けを求める様にジュアンを流し見るが、
諦めろと言わんばかりに目を逸らされた
「本当に、全部は無理ですからね」
と断りを入れ、差し出された皿の料理を、食べられる分だけ自分の皿に盛った
「お口に合いますか?」
ジュアンに声を掛けられる
「えぇ、魔界に来て、初めてまともな食事を摂った気がします」
「今までは何処に居た」
「気付いたらジャカポに居ました、結構長い間お世話になりましたが........まぁ、色々あって出る事に。その後はヴァルバラというクラブで数週間程、レビアロンはその後です」
私の話を聞いたレイヂは眉間に皺を寄せると
「魔界を低俗な場所ばかりだと思われては困るな」
と、如何にも魔王が発しそうな台詞が返ってきた
......うん。私もレビアロンに来る前はそう思っていたわ。
でも
「結構楽しかったですよ?」
と、瞼を伏せ、ラズベリィやロア、軍曹、弟子達や客の大人悪魔達を想い、思い出に耽る
その様子を見ていたレイヂは
「......なら、良い.....」
と、ポツリと呟いた