その男暴君につき
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ヴァルバラを去る際、軍曹から携帯を渡された
「持ってないでショ?」
まぁ、その通りなのだが、
「連絡する人、居ないし」
悲しきかな
魔女学校に居る時も友達と呼べる子はおらず、
携帯の連絡先欄は母と祖母と先生.....
片手で終わる程度の登録しかなかった
「僕が連絡するヨ」
思考回路が追いつかず瞬きをする。
軍曹は「んー」と人差し指を顎に充て考える素振りを見せると
「キサちゃんが居なくなっても、また僕の所へ戻って来れる様に?」
ニィと笑った軍曹に顔が熱くなった
「言われなくても、絶賛家出中なので何処にも行きませんよ。ご心配なく.....!!」
どれだけ大人ぶっていても、
軍曹は私の事を子供として見ている
悔しい
目を逸らし不機嫌を露わにした、
そんな私を眺める軍曹は楽しそうに
「キサちゃん解ってないネ〜〜」
「大事な子を自分好みに育てるのは、大人の楽しみの1つネ」