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「軍曹チッチ〜、何?新顔?」
「僕の弟子ヨ」
久しぶりに現れた軍曹は、制服を来た男の子達と共に入店してきた
....学生?
「キサちゃんお利口だったカ?」
酒を飲む軍曹の元を訪れると
頭と顎を撫でられる
軍曹の手つきが上手いのか解らないが、顔周りの気持ち良い箇所をピンポイントで撫でてくる為、されるがまま、にゃあと鳴くと
その様子を見た軍曹は
「随分甘え上手になったネ」
と、ニヤニヤ笑う
甘え上手かは解らないが、どういう反応をすれば相手が気に入ってくれるか解る様になってきたのは事実だ
チラリと軍曹が連れて来た、通称弟子を見る
大人悪魔達の前で各々特技を披露し、持て囃され、とても愉快で楽しそうな雰囲気を纏っていた
私が弟子を気にしている事に気がついた軍曹は
「キサちゃん、あの子ら宜しくネ」
....?
宜しくって、何を?
軍曹の膝の上で寛いでいると、その答えは直ぐに解った
「いやぁ〜兄ちゃん達、無銭飲食は困るなぁ〜」
あらら.....
弟子らはさっきまでのはしゃぎ様とは打って変わって、顔が凍りついている
それはそうだ、
軍曹の思惑なのか、はたまた修行の一貫なのか知る由もないが
思い込みで騙されたのは事実
軍曹に嵌められてしまった弟子達は、軍曹のツケを払うべくその日からクラブでのバイトが始まった
「なんすかこの念子.....」
両手に指輪を嵌めた弟子から問いかけられる
「軍曹から預かってる子だよ。キサちゃんての」
「念子?にしては珍しいナ」
獅子の様な弟子にマジマジと観察され
念子では無く猫なのだが、喋る訳にもいかず無視を貫く
「おらぁ!サボってないで働かんかい!」
怒号が響き、叱られた弟子達は不満げに掃除を始めた
「畜生.....念子は良いよな、働かなくて」
確かに
この弟子の言う通りだ
与えられるだけで、自分は何も返せていない
『あの子ら宜しくネ』
.........そういうことね軍曹
とはいえ、私は何をすれば良いのだろう
この状況こそが軍曹の目的ならば、それを害さない様にしなければ
一頭高い場所へ登り店内を見渡す
広いフロアにも関わらず隅でコソコソしている悪魔が居た
そいつらの視線の先には弟子
.........何をするつもりだろう
奴らの動きをじっと観察していると、
ポケットから怪しげな物を取り出した
嫌な予感がする
弟子達に気付かれない様、その悪魔へ近付く
「こんな所にガキが居るなんてな」
「難癖付けて利用させて貰おうか」
どうやら普通の酔っ払いでは無い様だ
ソファの陰に隠れ、誰にも見られていない事を確認し人型に戻る
ゆっくり立ち上がりそいつらに近づいた
「お取り込み中悪いわね、彼らに何か用かしら。私が代わりに聞きましょう」