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薄暗い店内、煌びやかな照明、バーテンダーが居るカウンター
......大人のお店に来ちゃった
「あれ〜軍曹じゃん!久しぶり〜!いつ戦場から帰ってきたの!?」
「たった今ヨ」
軍曹に気付いた大人達が続々と集まってきた
軍曹は直ぐに輪の中心となり、大人悪魔達に囲まれ声をかけられる
慣れない場所に居心地が悪くなり、軍曹の肩から飛び降りた
が、「おっと」とすかさず軍曹に捕まる
訴える様に「ニャア」と鳴くと、大人達の視線が私に集まった
「可愛いーーー!!珍しい念子ね!」
「本当だ、普通の念子じゃない。新種?」
「軍曹、溜まってるツケの代わりこの念子でも良いよ」
近付けられる顔。身体を撫でられ、尻尾を掴まれる。
不快感に加えてタバコとお酒と香水の匂いに酔いそう
ツケって何?私売られる為に此処に連れて来られたの?
「ちょっとちょっとー。この子は違うヨ」
軍曹は再び私を肩に乗せる。
肩の上でぐったり伸びていると顎を優しく撫でられた
「テンチョーいるカ?」
「何だ軍曹、ツケ払いに来たんじゃないのか」
「今度まとめて返すヨ〜。今日は別件で、テンチョーこの子少し預かってくれないカ?」
と、私を指差す軍曹
.....は?
「いや、だからそれツケ払いの代わり?」
「世話してやってヨ。ちょっと気難しいけれど、可愛いコだよ」
てっきり一緒に学校に行くものだと思ったのに、信じられない
店長と呼ばれた悪魔は頭を掻くと「軍曹の頼みならなぁ」と了承した、が
私は納得していないわ
こんな息苦しい場所に居てたまるものかと軍曹から飛び降りる。今度は絶対捕まらない。
出口へ向かって歩き出すと、
後ろから軍曹に声をかけられる。
「逃げるのカ?」
.......その言葉に立ち止まる
逃げる、ですって?
ゆっくり振り向くと、
軍曹と店長は煌びやかで座り心地の良さそうなクッションと果物の盛り合わせ、猫じゃらしの様な玩具を手にニヤニヤしながら私を見つめていた
......どこから出したのよ、それ
吹き出しそうになったが、グッと堪える
「今なら特等席があるヨ」
私って、意外と負けず嫌いだったのね、と自らの新たな一面に考えさせられる。誰が逃げるものか。
トコトコと軍曹の元へ戻り、ふんぞり返る様に柔らかなクッションの上に座った
「......軍曹、この念子面白いな」
「でしょー!?良い招き念子になるネ」