おかしな幕開け
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人間の中には、時折不思議な力を持った女の子が産まれる
魔女は、魔女が産まれると、その子が5歳になる歳に迎えに来るのだ
世情よりも、魔女としての心構えと教養、魔法や箒の乗り方を教えられ、卒業と共に世界を影から支える暗躍者となる
自分が特別だという事を誇りに思い、アイデンティティに酔いしれ、表の政治家や実力者に良い様に使われるのだ
「選ばれた者しか出来ない事なのよ!」
くだらない。
産まれる前から期待されて、
産まれた後も
自由なんてない。
自由になりたいと切に願う私は、研究に没頭し、ある一つの古い文献を見つけた
「神隠し........」
神に隠された様に行方不明になった事例
「これ....!!!」
これで、この息苦しい世界とはおさらばよ!!
そして今夜。私は計画を実行する。
寝静まった真夜中。
箒に跨り、城から離れた場所にある森の湖畔に降り立つ
湖には満月が綺麗に映し出されていた
深呼吸をし、魔法の力を湖畔に広げる
水面に映る月の色が、綺麗な赤色へ変わった
「さあ、行くわよ!!」
箒に跨り、息を呑む
念のため全身に防滴魔法をかけ、
目を瞑り、赤く光る満月へ飛び込んだ
水の中なのに、心なしか暖かい
自分の魔力が身体中に溢れてくるのが解る
不思議
まるで
母さんの中にいるみたい.....
「っぷはぁ!!!!!」
水の中から飛び出して息をする
うっすら目を開けると、そこはマグマの川が流れていた
「何、此処......」
さっきまで自分が居たのはマグマの中だった事に気付き、防滴魔法をかけていなかった時のことを想像して血の気が引いた
呆然としていると
「君、だれ?」
箒に重みを感じ、振り返る。
浅黒い肌に、巻角、長い髪に長い尻尾.....
まるで、悪魔の様な様相の少年が居た
「俺はベリアール・ベリィ・ラズベリィ。あんた誰?」