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あてもなく飛んでいると、見覚えのある顔がいた
「あっ......」
でも、相手は私のこの姿を知らない
避ける様に距離を取ると、私に気付いたソイツは距離を縮めてきた
「あれぇ〜?お孫様の所の子じゃないカ?」
....何で解るのよ......
「何でって顔してるネ。匂いと目ですぐ解ったヨ♪」
「........こんばんは」
気不味そうに挨拶をすると、軍曹はニヤリと笑い「こんな所で何をしてるの?」と、
私と並走して飛びながら聞いてきた
何から話せば良いか解らず
目を伏せ黙り込む
「追い出されたカ?」
「.....まぁ、そんな所です」
「じゃあ僕と一緒に行く?」
「えっ?」
軍曹曰く、教師になる様要請を受け、現在その学校へ向かっているとの事だった
「お嬢ちゃんの名前は?」
「キサ、です」
「キサちゃんは何でジャカポに居たの?」
特に行くあても無いし、暇だし、フルフル軍曹と話すのも悪く無いと思った私は、自由を求めてこの魔界に来た事を説明した
「な〜んだ、唯の家出少女ネ」
はっきり言葉にされると恥ずかしい
「私にとっては最重要項目です」
と口を尖らせると、軍曹は口元を抑えて笑い始めた
「やっぱり、お孫様より君の方が面白いネ」
まぁ、
「いいんじゃないカ?戦場にも君みたいな子、居たヨ。憧れを優先して来た子がネ」
そういう子達程、欲と目標に忠実だから、面白い
と、呟いた軍曹を見て、きっとこの悪魔は目の前の面白さを1番に重視し、相手が心から逃げたり、泣き言を言う様であれば、直ぐに見放すんだろうなと感じた
でも、私はそんな、目の前の欲に忠実な生き方は出来ない
ただ、
「後悔しない、生き方がしたいだけなんです」
そう答えると、軍曹は私に近付き顎を持ち上げた
何をするんだと言わんばかりに、じっと軍曹を睨み返すと
軍曹はククッと笑い
「キサちゃんは......あの餓鬼には勿体ないネ」
と、顎から手を離し、人差し指で私の鼻にツンと触れた