ねんねんころり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ろ、ロビーしぇんしぇい!!わたし、キサでしゅ!!」
「キサちゃんの妹?」
違う違う!!
「ほんにんでしゅ!!」
ああもう。ちゃんと喋れない。
「あははははー!お姉ちゃんの真似しているのかな?じゃあ僕と一緒に探そうか!」
ロビン先生は私を肩車し、意気揚々と医務室を飛び出した。
「君、名前は何て言うの?」
「だ!か!ら!キサでしゅ!」
「解った解った。姉妹揃って同じ名前だなんて珍しいねぇ」
駄目だ。ロビン先生、全く信じてくれない。
ムカついて黄緑色の頭をぐしゃぐしゃにするが、「こ〜ら〜」と手を掴まれ、まともに相手にしてくれなかった。
「貴様、それは一体なんだ」
目の前からカルエゴ先生が歩いてきた。
カルエゴ先生!!カルエゴ先生ならきっと解ってくれる筈!!!
「キサちゃんの妹さんですよ。迷ったのか医務室で寝ちゃってました。今一緒にお姉ちゃんを探し中です!」
「ちがいましゅ!ほんにんでしゅ!カルエゴしぇんしぇい〜!!」
「粛に。騒がしくて堪らん。物を取ってくるという使いもまともに出来んのかあいつは....」
はぁとため息をついたカルエゴ先生に、これはチャンス!!と、目の前に頼まれた薬を差し出す。
「どうじょ!!」
これで本人だと解るだろう。さすが私!!
フンスフンスと鼻息荒く渡すと、頭をポンと撫でられた。
「姉より優秀だな」
薬を受け取ったカルエゴ先生は、踵を返し、もと来た道を歩いて行った
......嘘でしょ....??
「キサちゃん偉いねぇ」
ロビン先生からも褒められたが手放しで喜べない。カルエゴ先生も駄目って、これは、不味くないか?
私、元に戻れずずっと幼児体型のまま?
「や、やだぁーーーー!!!」
「あっ!コラ!暴れたら危ないよ!」
このままロビン先生と共に行動していても埒があかないと考えた私は、足をバタつかせ肩から降りようと暴れる。「ちょっ!ホントに危ないから!」と心配してくれるロビン先生を他所に肩から飛び降りた。華麗に着地を決めて、短い足で走り出す。
くそう。動きにくい...!!
小柄な身体を活かし、捕獲しようとしてくるロビン先生をひらりひらりと避ける
「ちょこまかと....!!」
ロビン先生を纏う空気が変わった
ぞわりと鳥肌が立ち、動きが止まる
固まった私を誰かがヒョイと抱き上げた
「おやおや?君は何処の誰かな?」
バラム先生ーーー!!!!
カルエゴ先生が駄目ならバラム先生しか居ない!!
「キサくんにそっくりだねぇ」
そうそう!流石バラム先生!
本人だと叫ぼうとした途端、後ろからロビン先生に掴まれた
「バラム先生!ご心配には及びません!僕がちゃんとキサちゃんの所へ送り届けますから!」
バラム先生から引き剥がそうとするロビン先生と、離れてたまるかとバラム先生の手に縋り付く私。何が何だか解らず焦るバラム先生は、
「うーん。じゃあ僕も一緒に行こうかな?」
と、私を人形の様に自分の腕に座らせた