お休み中の其々(番外編)
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キサです。
お腹の痛みが引いた私は、現在休みを満喫しております。
「ねぇ、シロ」
「何だいキサ」
「このお家って本当に私の望む物が出てくるの?」
「そうだよ」
疑っている訳ではないし
試している様で申し訳ないけれど
「コーヒー豆とミルが欲しい」
と願うと、キッチンの引き出しからガチャンと音がした
え?嘘?ほんとに?
慌てて音がした引き出しの戸を開く
「すご〜い!!」
コーヒー豆が入った麻袋と、手動のミルがそこにあった
コーヒーは普通に好きだが、豆から買った事は無い。通では無いし、ミルを持ってないしと自分に言い訳をしていたが、本当の事を言うと何となく背伸びをしている様で気恥ずかしく、手を出すことに躊躇していたのだ。
恐る恐るミルの頭を開き、豆を入れる
ゴリゴリゴリと、ハンドルを回すと、香ばしい香りが辺りに漂った
「良い匂い」
豆を挽く行為にうっとりしていたが、フィルターがない事に気付き、慌ててシロに依頼する
お湯も沸かしていなかったし、自分の段取りの悪さにため息を吐いた
「初めての事って大体そうよね」
と、自分で自分を励まし、淹れたてのコーヒーを口にする
うん。美味しい。
ふと、先生達の顔が浮かぶ
自分の好きな物は、大好きな人達にも知って欲しい
「練習しなくちゃ」
シロに追加の豆をお願いし、復帰までの間、家の中は始終コーヒーの匂いで、いっぱいだった