あなたに近付きたくて
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お店に依頼した品は数週間後に出来上がるらしい。
「納品されたらご連絡しますね♪」
素敵に出来上がる事を期待し、日用品の買い出しに向かう
必要な物は大体シロが出してくれるが、社会勉強にもなるし、何より気さくな悪魔達と触れ合える唯一のコミュニケーションなのだ
「いらっしゃい!師団披露お疲れ様だったなぁ!」
「おかげ様で。疲労に効く食材、ありますか?」
「任せとけ!見繕ってやるから待ってな!」
魔界での生活も大分慣れてきたなぁ、私。
おじさんから商品を受け取り、街を散策する
ふと、理事長の言葉が頭をよぎった
「視野を広く持つように」
言葉の意味は理解しているが、今の私は魔界で生活する事が精一杯で、学校と家と街の往復、時々理事長宅にお邪魔する位の行動範囲しかない。
知見を広げるためには勉強、しないとだよねぇ....。あとは行動力。
安全かつ、色々学べる場所はない物だろうか
今更バビルスに入学したいだなんて遅すぎるし、そう都合の良い話はない
他の学校なら...?
テレビの特集を思い出し首を振る
無理無理。絶対嫌だ。
考え事をしていたせいか、前をよく見ていなかった私は、誰かとすれ違い様にぶつかった
「あっ!!すみません!!」
すぐに謝ったが、
「んだぁ?ボサッと歩いてんじゃねぇよ」
とんでもない悪魔とぶつかってしまった様だ。
切れ長の目にギロリと睨まれる
.....あれ?どこかで見た事ある様な?
「しっ失礼しました!!気をつけます!!」
「待て」
直ぐ様立ち去ろうとすると呼び止められた。
聞こえなかった振りをして逃げてしまおうと足に力を込めた途端、後ろから腕が伸びてきて首を絞められる
「13冠である俺から逃げようとするとは、良い度胸じゃねぇか」
思い出したーー!!!あの特集で見た悪魔だーー!!なんだっけ?えーとえーと
「ば、バール様....?」
「俺もお前を知ってるぜ、キサ」
バール様は獲物を見る様な目で私を見つめ、狡猾な笑みを浮かべた