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師団披露も終わり、今日は休日
疲れていたのか、目が覚めた時は昼前だった
ベッドの上で伸び、欠伸をしながら階段を降りる
湯を沸かし、半分は水と割って洗顔用に、半分はコーヒー用に取っておいた
....そういえば魔界に新聞とかニュースとかあるのかしら
これまでは生きるのに必死だったが、世界情勢を気にする位の余裕が出てきたみたいだ
コーヒー片手にソファに座り。適当にテレビのチャンネルを回す
歌番組に魔獣サーカス、ドラマや談話。ジャンルは人間界とさほど違いはない様だ。
これまで趣味と云えるものは殆ど無く、こだわりも特に無かった為か興味を惹かれる番組はあまり無かった
何と無く目に留まったのは「13冠特集」
....「13冠」って何だろう
『至高にして崇高な三傑!!ベリアール様!レディ・レヴィ様!サリバン様!』
思わずコーヒーを吹き出しそうになった
り、理事長!?
え、理事長の位階、「9」?
待った待った、あのちゃらんぽらんなおじいちゃん、こんなに凄い有名人だったの!?
『其々が理事を務める学校の特徴を見ていきましょう!!』
ほわー....。水中学校にマグマにある学校....。
「私、バビルスで良かったわ....」
他の三傑に拾われていたらどうなっていたんだろう私...ジャカポなんて私みたいなのは良いカモだし、奴隷になる姿が目に見えている
こりゃあ理事長宅に足を向けて眠れないですね
拾ってくれたオペラさんにも感謝しなければ
『魔界の秩序を司る13冠達!!』
ふーん....。この悪魔達が政治家ならぬ、魔界を統治しているのかしら。
三傑以外の13冠の紹介に加え、戦場や立入禁止区域といった話題も合間で取り上げられていた
....むやみやたらと旅行や遠出はしない方が良さそうね....
気が付いたら戦場に居ましたなんてシャレにならないわ
コーヒーを飲み干し、家の掃除をする
今日は買い出しにも行かなければ
休日といっても、家事で1日を終える事が多い点は、魔界でも元の世界でも同じだった
そういう、生き方しか知らないのかもしれない
家を出て街へ向かう
生活必需品を買いに出たが、今日は何と無くウィンドウショッピングを楽しみたい気分になり、以前お世話になった女性用品店に立ち寄った
「いらっしゃいませ〜♪あら!お姉さんお久しぶりですね!」
あの時刺激的な下着をオススメしてきた店員さんは、どうやら私の事を覚えていた様だった
「サリバン様のお知り合いですもの!忘れる筈がございませんわ!」
理事長の威光は凄まじいですね.....
「今日は何をお求めですかぁ?」
「いえ、ちょっと立ち寄っただけなので....気になる物があれば呼びますね」
ごゆっくり〜♪と残して店員さんは去って行った
アクセサリーコーナーを眺めながら、ふと、キリヲ君に貰った小さな宝石を思い出した
結局何の魔具か聞けぬまま、家の引き出しに仕舞われている
ここに並べられているアクセサリー達も綺麗だけど、あの宝石に比べたら見劣りしてしまう
「あのー.....」
先程の店員さんを呼び止める
「装飾品の加工依頼って出来ますか?」