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※カルエゴ視点
前夜祭は過去に事例がない混乱はあったものの、生徒に被害が及ぶ事は無く事なきを得た
ひとつ気がかりな事があると云えばアミィ・キリヲのあの落ち着き様。
何故拘束されているにも関わらず他を気にする余裕があるのだ。
生徒とは思えない程冷静沈着な様子が気になる......。
加えて執着とも云えるキサへの態度....
気に食わん
本日は本祭の為、生徒の親家族も訪れる。
問題となる芽は早めに摘まねばならない。
念の為キサは私の目の届く場所に配置し、保護者の案内係を行う様指示した
「...新任」
「何でしょうカルエゴ先生!」
「キサから目を離すな」
「?キサちゃんがどうかしました?」
キリヲの関係者が接触してくる可能性がある
と告げると、意気揚々とキサの元へ走って行った
目を離すなと指示した側から何をしている...
頭を抱えてため息を吐くが、遠くから監視するよりも傍に居た方が対処に困らないだろうと前向きに考える事にした
「カルエゴ卿」
生徒達の親が続々と挨拶に訪れる
筆頭教師という立場上、適当にあしらう訳にはいかず、粛々と対応していく
途切れる事のない親達の挨拶は続き、
少し間が出来た所で新任達の様子を確認した
「あの馬鹿。何をしている」
そこにキサの姿は無かった
挨拶に訪れた親に「失礼」と礼をし
新任の背後に立つ
「私の指示を忘れたか」
振り向いた新任を睨みつけると
「あ、キサちゃんならさっき手洗いに行きましたよ」
そういえば遅いかも......
と呟いた新任を残し校舎に向かう
あんのアホ用務員...!!
自分の立場を理解しているのか
早足で廊下を歩いていると、寂しげな顔で窓から外を眺めているキサが居た
「サボりとは良い度胸だな」
「カッカルエゴ先生!?すみません!すぐに戻ります」
「何を見ていた」
キサは目を伏せると
「家族っていいなぁ、と思って。私には家族が居ないので....」
「欲しいなら作れ」
「はい?」
「お前には欲深さが欠けている、悪魔ならば欲に忠実に生きろ」
キサは「そ、そんな簡単に家族だなんて出来ませんよ!」と慌てふためいた
煮え切らない態度に腹が立つ
ぐわぁあと目を瞑り顔を隠すキサに向かって
「目を開けろ」
とこっちを向かせる
キサの顎を持ち上げ
「誰も居ないなら私の所に来い」
アホ面が赤面する姿に思わず口角が上がった
前夜祭は過去に事例がない混乱はあったものの、生徒に被害が及ぶ事は無く事なきを得た
ひとつ気がかりな事があると云えばアミィ・キリヲのあの落ち着き様。
何故拘束されているにも関わらず他を気にする余裕があるのだ。
生徒とは思えない程冷静沈着な様子が気になる......。
加えて執着とも云えるキサへの態度....
気に食わん
本日は本祭の為、生徒の親家族も訪れる。
問題となる芽は早めに摘まねばならない。
念の為キサは私の目の届く場所に配置し、保護者の案内係を行う様指示した
「...新任」
「何でしょうカルエゴ先生!」
「キサから目を離すな」
「?キサちゃんがどうかしました?」
キリヲの関係者が接触してくる可能性がある
と告げると、意気揚々とキサの元へ走って行った
目を離すなと指示した側から何をしている...
頭を抱えてため息を吐くが、遠くから監視するよりも傍に居た方が対処に困らないだろうと前向きに考える事にした
「カルエゴ卿」
生徒達の親が続々と挨拶に訪れる
筆頭教師という立場上、適当にあしらう訳にはいかず、粛々と対応していく
途切れる事のない親達の挨拶は続き、
少し間が出来た所で新任達の様子を確認した
「あの馬鹿。何をしている」
そこにキサの姿は無かった
挨拶に訪れた親に「失礼」と礼をし
新任の背後に立つ
「私の指示を忘れたか」
振り向いた新任を睨みつけると
「あ、キサちゃんならさっき手洗いに行きましたよ」
そういえば遅いかも......
と呟いた新任を残し校舎に向かう
あんのアホ用務員...!!
自分の立場を理解しているのか
早足で廊下を歩いていると、寂しげな顔で窓から外を眺めているキサが居た
「サボりとは良い度胸だな」
「カッカルエゴ先生!?すみません!すぐに戻ります」
「何を見ていた」
キサは目を伏せると
「家族っていいなぁ、と思って。私には家族が居ないので....」
「欲しいなら作れ」
「はい?」
「お前には欲深さが欠けている、悪魔ならば欲に忠実に生きろ」
キサは「そ、そんな簡単に家族だなんて出来ませんよ!」と慌てふためいた
煮え切らない態度に腹が立つ
ぐわぁあと目を瞑り顔を隠すキサに向かって
「目を開けろ」
とこっちを向かせる
キサの顎を持ち上げ
「誰も居ないなら私の所に来い」
アホ面が赤面する姿に思わず口角が上がった