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「理事長!!」
「ヤッホーキサちゃん♪」
部屋に入ると
理事長の前には眼鏡を外し、いつもとは違う雰囲気を纏ったキリヲ君が居た
私に気がつくと、ニコリと見慣れた笑みを向ける
「堪忍なぁキサさん。なんでも券はおあずけや」
キリヲ君は理事長に向き直り
「ちょっとだけ、キサさんと話してもええですか?」
「お前は魔関に引き渡す。余計な事はしない方が身のためだよ」
エイト先生は私の前に立ち、一蹴した
「....いけずやなぁ」
「何を話すんだい?動機?それとも君の背後に居る誰かの事かな?」
キリヲ君は目を細め「好いとる人に別れの挨拶くらいさせて欲しいわぁ」と微笑んだ
「キサさん。待っててや」
その一言だけを残して、
キリヲ君は魔関に引き渡された。
「キサちゃん、気にしちゃダメだからね」
理事長は心配を含んだ声色で私を覗き込む
私の知るキリヲ君では無かった事、
好意を向けられている事
正直、気にするなって言われても気になっちゃうけど.....
「.......はい」
あまり考え過ぎない様に努めよう....
私に出来ることはそれくらいしかないのだ
ペシっ
「〜〜っ!?」
理事長に、デコピンされた
「キサちゃんってば解りやすいね。良いかい。君はもう少し視野を広く持ちなさい。僕からは以上」
おお、理事長が理事長っぽい
「有難うございます。心に留めておきます」
「さて、僕は入間くんの目が覚めるまでここにいるから、キサちゃんは先生達と行きなさい」
思わずキリヲ君に釘付けになっていたが、部屋の隅には入間くんがスヤスヤと寝息を立てて横になっていた
....気が付かなくてごめん入間くん!!!
その後は教師達と広場へ戻り、引き続き師団披露の運営に携わった
「理事長の言う通りだよ」
「ツムル先生」
「キサは気付いていないかもしれないけれどさ、生徒達と同じ位、皆君の事を気にしてる。何かあれば遠慮なく頼りな」
特に俺は大歓迎だよ!
と、ツムル先生は鼻高々に言い、
そして付け加える様に小声で
「甘えたくなったら、いつでもおいで」
と囁いた