※エイト視点










空に咲いた満開の光の花









さっきまで僕を見ていたのに


キサの瞳は光の花に釘付けになっていた



.....面白くない




キサの背後に周り、両手でその目を覆う



「エ、エイト先生？何ですか？」



慌てるキサが面白くて、


耳元で「何と無く」と呟くと


わかりやすく顔を赤らめて手を払い除けた




「っもう！！ふざけていないで、キリヲ君、探すんでしょう？」



振り返って僕の方を睨みつける


全然怖く無くて、思わず笑いが出た


キサは僕の事、仕事大好き悪魔とでも思っているのかな？


目の前に気になる物があれば欲に従うのが悪魔なのに



キサの頬に手を寄せた瞬間、








『対象を見つけました』






インカムに情報が入ってきた



ため息をつき、触れようとした手を引っ込め、続く連絡を聞き流すまいと集中した



「エイト先生？」




「.....見つかったそうだ。キサも、行くかい？」




頷くキサと共に校舎に入る










あーあ。良い雰囲気だったのに.....。


まぁ、飲みの約束を取り付けられただけで良しとするか.....。