ローリンガール
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※魔入間キャラ出ません
※夢主トラウマ回です。PTSDの方は回れ右です。
※何でも来いや!って方のみどうぞ。
普通に勉強して、普通に遊んで、普通に働いているだけなのに。何故こんな目に遭わなければならないのだろう。
「なんて事をしてくれたんだ」
「え....?」
「お前のせいで!!先方から取引停止の連絡が来たんだよ!!!」
訳のわからない言い分で怒鳴られ、書類を投げつけられた
目の前の部長は顔を真っ赤にして私を睨みつけると、フーッと息を吐き出して両手で顔を覆った
「終わりだ。我が社は.....」
「なっ何の事でしょうか....!何があったんですか!?」
私のせいで会社が危機的状況なのも理解出来ないし、身に覚えが無い事を私のせいにされるのも納得がいかない
部長は再び私を睨みつけると「昨日、痴漢被害にあったそうだな」と呟いた
数ヶ月前から被害に遭っていたが、昨日やっと現行犯逮捕されたのだ
時間をずらして通勤したり、ルートを変えてもしつこく付き纏う、所謂ストーカーだった
ようやく安堵した私は、遅刻の理由として昨日初めて報告したのだ
「それが何か.....」
「ニュースを見ていないのか!!逮捕されたのは我が社にとって大口の取引先の重役だ!!ちょっと触られたぐらいで何て事を、お前のせいで我が社は終わりだ!お前は社員を路頭に迷わせる気か!!お前は独り身だから良いだろうが、彼らには家族がいるんだぞ!」
言っている事がめちゃくちゃだ。
頭ではわかっているが、血の気がひいた。
「私の、せいで....?」
「今更なり振り構ってられん!!貴様は解雇だ!!」
事務室を出てフラフラの足取りで給湯室に向かう
解雇?クビ?
やっとの思いで就職出来たのに?
過呼吸で目の前が真っ暗になり、床に倒れた
目を覚ました時は病院のベッドの上だった
後から聞いた話では、心配してくれた同期が様子を見に行った所、倒れている私を見つけて救急車を呼んでくれたそうだ
私物のバッグや上着も、その子が救急車へ乗せてくれたらしい
見回りの看護婦さんが気付いて声をかけてくれる
問診があるから動けるなら待合室で待つ様に言われ、頭を下げて了承した
解雇、なら退職手続き、してもらわないと......退職届は、必要なんだっけ....?
理不尽な扱いを受け、倒れたにも関わらず、頭は理性を保っている様だった
人間の生存本能は凄いなぁ
その後の手続きは総務の気遣いで書面でのやり取りで済んだ
会社に未練は無かったが、何と無く住所を知られている事が気がかりで引っ越しする事にした。
いっその事、自分の事を誰も知らない土地に行きたい。
その考えだけで、離島に引っ越した。
人口が少ないその島では、新しい仕事が直ぐに見つかった。
給与は少なかったが療養目的だったし、娯楽も殆どない為生活するには問題無かった。が、
「キサちゃんに紹介したい子がいるんだよ」
近所の叔母さんがニコニコしながら知らない男性を連れて来た
「キサちゃん、独り身なんだって?ああ、気にしないでくれよ。もし良かったらと思って、この子、キサちゃんの事が気になっているみたいでねぇ」
にたりと笑うその顔が、あの痴漢を彷彿させた。
「あの、その、ごめんなさい。お気持ちだけ頂きます.....」
こんな受け答えで大丈夫だっただろうか。
叔母さんはそうかい、余計なお世話だったねえ。と意外にもすぐ去って行ったけれど、翌日から私に対しての村八分が始まった。
孤独になった私に、叔母さんが連れて来たあの男性が近付いて来たのも必然だった。
恐ろしくなった私はまた、住まいを変えた。
いっその事、海外に行ってしまおうか。
でも、そんな度胸も費用も、私には無かった。
.......頼れる両親も親戚も居ない。
自分しか居ないのだ。
震える自分をギュッと抱きしめる
新しい土地でやり直そうと決心し、就職先も見つけた矢先にその事件は起きた
「キサ。何であんな事をしたんだ....」
駅のホームで、ボロ切れの様な男性に声をかけられる
誰だろう.....
「君が俺を見てくれないならば、、、」
生きていても仕方がない
そう呟いて、男性はホームから線路へ飛び降りた
後程知ったが、その男性は私が通報した、あのストーカーだった
叫び声がホームのあちこちから聞こえる
人々が逃げ惑い、駅員さんが叫びながら私を引っ張る
何?私のせいなの?
私が悪いの?
どうしてこうなっちゃうの?
頭を掻きむしりながら咽び泣く
その後の記憶は殆ど無く、どうやって家に帰ったのかもわからない。
辛うじて救いだったのは、ストーカー被害の記録が残っていた為、私は関係者だが被害者であると結論付けられた事だけだった。
警察にカウンセリングを勧められ、通い詰めて数年。仕事をしないハゲ課長が居るけれど、今までとは打って変わって恵まれた会社に入社する事が叶った。
仕事も生活も落ち着き、恋愛も、良い感じの人とそれなりの交際をしたが結婚には至らなかった。数人の人とお付き合いしたが、家族になるという想像が出来なかったのだ。
そんな、安定した日常を取り戻しつつあった矢先だった。
きっと私は呪われているのだろう。
幸せになれない呪いに。
お願い
誰か
「もういいよ」って、言って.....
※夢主トラウマ回です。PTSDの方は回れ右です。
※何でも来いや!って方のみどうぞ。
普通に勉強して、普通に遊んで、普通に働いているだけなのに。何故こんな目に遭わなければならないのだろう。
「なんて事をしてくれたんだ」
「え....?」
「お前のせいで!!先方から取引停止の連絡が来たんだよ!!!」
訳のわからない言い分で怒鳴られ、書類を投げつけられた
目の前の部長は顔を真っ赤にして私を睨みつけると、フーッと息を吐き出して両手で顔を覆った
「終わりだ。我が社は.....」
「なっ何の事でしょうか....!何があったんですか!?」
私のせいで会社が危機的状況なのも理解出来ないし、身に覚えが無い事を私のせいにされるのも納得がいかない
部長は再び私を睨みつけると「昨日、痴漢被害にあったそうだな」と呟いた
数ヶ月前から被害に遭っていたが、昨日やっと現行犯逮捕されたのだ
時間をずらして通勤したり、ルートを変えてもしつこく付き纏う、所謂ストーカーだった
ようやく安堵した私は、遅刻の理由として昨日初めて報告したのだ
「それが何か.....」
「ニュースを見ていないのか!!逮捕されたのは我が社にとって大口の取引先の重役だ!!ちょっと触られたぐらいで何て事を、お前のせいで我が社は終わりだ!お前は社員を路頭に迷わせる気か!!お前は独り身だから良いだろうが、彼らには家族がいるんだぞ!」
言っている事がめちゃくちゃだ。
頭ではわかっているが、血の気がひいた。
「私の、せいで....?」
「今更なり振り構ってられん!!貴様は解雇だ!!」
事務室を出てフラフラの足取りで給湯室に向かう
解雇?クビ?
やっとの思いで就職出来たのに?
過呼吸で目の前が真っ暗になり、床に倒れた
目を覚ました時は病院のベッドの上だった
後から聞いた話では、心配してくれた同期が様子を見に行った所、倒れている私を見つけて救急車を呼んでくれたそうだ
私物のバッグや上着も、その子が救急車へ乗せてくれたらしい
見回りの看護婦さんが気付いて声をかけてくれる
問診があるから動けるなら待合室で待つ様に言われ、頭を下げて了承した
解雇、なら退職手続き、してもらわないと......退職届は、必要なんだっけ....?
理不尽な扱いを受け、倒れたにも関わらず、頭は理性を保っている様だった
人間の生存本能は凄いなぁ
その後の手続きは総務の気遣いで書面でのやり取りで済んだ
会社に未練は無かったが、何と無く住所を知られている事が気がかりで引っ越しする事にした。
いっその事、自分の事を誰も知らない土地に行きたい。
その考えだけで、離島に引っ越した。
人口が少ないその島では、新しい仕事が直ぐに見つかった。
給与は少なかったが療養目的だったし、娯楽も殆どない為生活するには問題無かった。が、
「キサちゃんに紹介したい子がいるんだよ」
近所の叔母さんがニコニコしながら知らない男性を連れて来た
「キサちゃん、独り身なんだって?ああ、気にしないでくれよ。もし良かったらと思って、この子、キサちゃんの事が気になっているみたいでねぇ」
にたりと笑うその顔が、あの痴漢を彷彿させた。
「あの、その、ごめんなさい。お気持ちだけ頂きます.....」
こんな受け答えで大丈夫だっただろうか。
叔母さんはそうかい、余計なお世話だったねえ。と意外にもすぐ去って行ったけれど、翌日から私に対しての村八分が始まった。
孤独になった私に、叔母さんが連れて来たあの男性が近付いて来たのも必然だった。
恐ろしくなった私はまた、住まいを変えた。
いっその事、海外に行ってしまおうか。
でも、そんな度胸も費用も、私には無かった。
.......頼れる両親も親戚も居ない。
自分しか居ないのだ。
震える自分をギュッと抱きしめる
新しい土地でやり直そうと決心し、就職先も見つけた矢先にその事件は起きた
「キサ。何であんな事をしたんだ....」
駅のホームで、ボロ切れの様な男性に声をかけられる
誰だろう.....
「君が俺を見てくれないならば、、、」
生きていても仕方がない
そう呟いて、男性はホームから線路へ飛び降りた
後程知ったが、その男性は私が通報した、あのストーカーだった
叫び声がホームのあちこちから聞こえる
人々が逃げ惑い、駅員さんが叫びながら私を引っ張る
何?私のせいなの?
私が悪いの?
どうしてこうなっちゃうの?
頭を掻きむしりながら咽び泣く
その後の記憶は殆ど無く、どうやって家に帰ったのかもわからない。
辛うじて救いだったのは、ストーカー被害の記録が残っていた為、私は関係者だが被害者であると結論付けられた事だけだった。
警察にカウンセリングを勧められ、通い詰めて数年。仕事をしないハゲ課長が居るけれど、今までとは打って変わって恵まれた会社に入社する事が叶った。
仕事も生活も落ち着き、恋愛も、良い感じの人とそれなりの交際をしたが結婚には至らなかった。数人の人とお付き合いしたが、家族になるという想像が出来なかったのだ。
そんな、安定した日常を取り戻しつつあった矢先だった。
きっと私は呪われているのだろう。
幸せになれない呪いに。
お願い
誰か
「もういいよ」って、言って.....