はじまりと猫耳
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起きて.....起きてください.........
「んん.....もうちょっと.......」
ペシっ!!
った!!!!
頭を叩かれ飛び起きた
目を開けると目の前にはもふもふ猫耳
「理事長がお呼びですよ」
ああ、そうだった。
髪の毛を整えオペラさんに着いて行く
やっと私帰れるんだ!!
と、期待したのも束の間
先程と同じ部屋に入り、お爺さんの口から出てきた言葉は
「なんかね、君、人間界じゃ無いところから来たみたいだね」
「は?いえ?私は生まれも育ちも人間ですが?」
「僕らの知っている人間界に君がいた痕跡は無いし、そもそも僕らの知っている人間は魔界に来ても浮かび上がるという事はない。.....ちょっとそこでジャンプしてみてくれる?」
「はぁ...」
軽くジャンプした、つもりだった
ええええええええええ?!
「やっぱりねぇ」
私は今、天井にいる
「重量操作(フラクタル)」
お爺さんが再び例の呪文を唱えると、
元に戻った
「重力がね、違うんだよ。はい。次はこれ。ギュッって握ってみて」
渡されたのは目盛りがついた小さい装置
言われた通りに力を入れる
バキッ!!
「えええええええええ!?」
目盛りが振り切った所で崩壊
「なかなかの握力だねぇ」
「あああああの!!これはどういう....??」
「どうやら君がいた世界は重力が強かったんだろうね。
産まれた時から錘をつけて何年も生活していたけど、この世界に来てからは、その錘が外れてしまった感じ?」
えええええええ.....
「困った事になったねぇ〜。君の世界に帰る方法がわからないし、いっその事魔界に住む?来たのが魔界なら帰る時も魔界にいたほうがいいんじゃない?」
ええええええ....
「考えさせて下さいぃぃ.......」
この世界の人間界に行っても、自分の身分を証明出来るものは何も無い。
しかも馬鹿力と浮き上がる体質持ちだなんて気味が悪くて、良くて浮浪者、悪くて実験台?
「どうぞ、魔茶です」
頭を抱えている私の前に、オペラさんがお茶を出してくれた
お茶から...禍々しい湯気が....
「いただきます....」
ごくん
「美味しい....」
普通に美味しいお茶だった
喉と胃が温められて少し落ち着いた
『来たのが魔界なら帰る時も魔界にいたほうがいいんじゃない?』
お爺さんの言葉も最もだけど....
「魔界で人間は暮らせるのでしょうか...?」
「それなら心配ないよー!!よっこらしょ!!」
ザバーーーーーッ!!!
突然頭から謎の液体をかけられた
「わっわっ!!?なっ何ですか!!?」
「これはねー!人間の匂いを消してくれる特別な香水!そして追加で...ふぬぬ...」
お爺さんは私に向かって何か唱えはじめた
「はい!僕の特別な魔術で、君はもう魔界の言葉を読み書き出来るよ♪」
魔術万能すぎる..!!!!
ってこの流れもう魔界に住む様になってない?
「他に心配なことは?」
「す、住む場所と仕事....あと着る物が欲しい....です....」
「なぁんだそんな事か!僕に任せて!」
張り切って部屋を出て行こうとしたお爺さんは踵を返して戻ってきた
「そういえば自己紹介。ちゃんと出来ていなかったね。僕はサリバン。この魔界では割と有名な方なんだよ。」
「わっ私の方こそ助けていただいたのに、申し訳ありません。サトウキサと申します。あの、助けて下さって、本当に、本当にありがとうございます」
これから....
「ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします」