欲しがり屋の扱い方
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翌日の昼過ぎ
私はバビルスの正門前で立ち止まっていた
「さて、どう謝罪しよう」
クレーム処理でもこんなに悩んだ事はないかもしれない
暗黒大帝が怖すぎて、会ってもいないのに震える
腹を括れ私
何、死にはしないだろう
「殺す」
いや、やっぱ死ぬかもしれない
職員室に入るや否や、カルエゴ先生より死の宣告を受けた
「私に報告ひとつ出来ないのかこの阿呆が」
「誠に申し訳ございませんでしたぁぁ.....」
「まぁまぁカルエゴ君」
この時ばかりはダリ先生を盾にさせて貰う
が、カルエゴ先生が睨みつけると直ぐ様退いた
もうちょっと頑張ってよダリ先生....!!
「お前には躾が必要な様だ、誰が主人か解らせてやろう」
「私、ペット扱いですか!?」
あんまりでは!?
「明日から覚えておけ」
パ、パワハラーー!!!!
思わず悪口が飛び出してしまいそうになるも、我慢して飲み込む
カルエゴ先生が自席に戻った後、ダリ先生が小声で囁いた
「戻って来てくれて助かったよ、カルエゴ君、君が居ない間大変だったんだから」
そ、そんなに怒っていたんですか....?
「今日は朝からそわそわしていたんだよ〜」
ん?
「怒っていたのでは?」
「どちらかというと物足りなさでイラついている感じかな〜。カルエゴ君、ずっと待ってたんだよ〜」
何となく忠犬ハチ公が頭を過り、じっと待っているカルエゴ先生を想像して口元がにやけてしまった
「それは、応えてあげないと、ですね」
手ぶらで謝罪に来る訳も無く、持って来た手土産を取り出した
カチャカチャと手際よく準備し、給湯室で沸かしたお湯をゆっくり注ぐ
辺りに香ばしい香りが広がった
「カルエゴ先生、どうぞ」
目の前に淹れたてのコーヒーを差し出した
「今度からは、必ずカルエゴ先生に報告しますね」
先生は無言でカップを手に取り、上品な仕草でコーヒーを飲んだ
モモノキ先生の気持ちがわかるなぁ。
カルエゴ先生って一つ一つの所作が丁寧で憧れる
自分もこんな風になれたら、なんて考えてしまうのも頷ける
そんな私の思考を読み取ったのか、
カルエゴ先生は口角をあげ
「安心しろ、嫌と言っても徹底的に仕込んでやるからな」
と私に告げた
そんなに人を虐めて楽しいか....!!
「寧ろ、カルエゴ先生に私の取り扱い方を教えて差し上げたいです」
「ほう?」
あ、やばい
「それは是非とも教授願いたいな?」
冗談です!!冗談ですー!!!
と泣いて喚いても時遅し、
結局謝罪に来ただけなのに、しっかり終業時刻まで付き合わされる事になった