欲しがり屋の扱い方
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なっ!!ななななな何するんですか!?」
顔が熱い
口元を押さえ、思わず距離を取ろうとするも、腰を引き寄せ制される
顔っ....近いっ....!!
「慰めて欲しいって言ったじゃん」
「わっ私じゃなくても良いでしょう!?」
「キサちゃんが良い」
オリアス先生、キャラ!!キャラ忘れてませんか!?
「もー、鈍いなぁ、もう一回しておく?」
「お断りします!!!!!」
体を透明にし、するりとオリアス先生の腕から抜け出した
急いで街中へ走り出すが、追ってくる素振りはない
何なんだもう、心臓が煩い
よそ見をしながら走っていた為、前をよく見ていなかった
「キャッ!!」
誰かとぶつかった弾みで透明化の魔術が切れてしまう
「ご、ごめんなさい!!大丈夫ですか?」
「あ、ああ。こちらこそ悪かった。大丈夫ですか?」
ぶつかった相手は真っ赤な髪に、真っ赤な狐耳の美人だった
ん?どこかでみた事がある様な....
私が思い出す前に
「貴女は、用務員のキサさんではありませんか?」
「はい、そうですが....」
「私は生徒会長のアザゼル・アメリです。挨拶が遅れて申し訳ない」
そうそう!生徒会長の子だ!!
「私こそ挨拶が遅れてすみません!こんな場所でお会いするなんて....ってそうだ、ちょっと私今逃げていて....また学校でお会いしましょう!」
じゃ!と言い残し去ろうとするが、
「キサさん、こっちへ」
アメリさんに手を引かれ、直ぐ側にあったお店に入る
ここは....何屋さん?
「何から逃げているのかは聞きませんが、これは必要ではありませんか?」
どうぞ、と眼鏡を渡される
「これは?」
「認識阻害眼鏡です」
認識阻害!!家に掛かってる魔術と同じやつ!
「なるほど!ではこれ一つくださ....」と言いかけて財布を家に置いて来た事を思い出した
「........手持ちが無いのでまたこん「これを下さい」」
あ、アメリさん....!?
「お近づきの印によかったら」
ギュンッ!!
い、イケメン過ぎる!!!
スマートに会計を済ませ、私に眼鏡を着けてくれる
1人ではわわわわと震えていると
クスリと笑われた
「お気をつけて」
そう言い残し、彼女は店を出て行った
.......彼女が某歌劇団に居たら、私絶対贔屓にすると思う