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「突然すみません。でも本当に余裕が無くて、あの、女性悪魔に、その.......げ、月経はあるのでしょうか.........」
このような質問をするなんて産まれて初めてで、なんて説明をすれば良いのか、上手く伝えられるだろうか。解って貰えるだろうか。とにかく、はやく、早く家に帰りたい。色んな感情でパニックになりそう
でも、私は知っている
パニックになってはいけない
それで、良い思い出は無いのだ
落ち着け、落ち着け.......
バラム先生は私をじっと見つめると、
近づいて私を優しく抱えた
私の方が目線が高くなる
バラム先生は私を覗き込み
「それについては解らないけれど、僕は、何をすればキサくんを助けられるのかな?」
教えてくれる?と優しい言葉が返ってきた
自分の選択は間違って無かったと安堵し
涙が溢れる
「有難う、ございます」
思わずバラム先生の頭をぎゅっと抱きしめた
バラム先生は一瞬強張る様な反応を見せたが
突き放そうとはせず
無言で背中を撫でてくれる
冷静さを欠いていた頭は落ち着きを取り戻していた
「話せるかい?」
「はい、本当にすみません」
「僕は、頼って貰えて嬉しいけどなぁ」
経血が気になって仕方がないが、きちんと説明しなければ。
人間の女性には定期的にそういった症状が現れる事を説明する。自分の意思で留める事は出来ない為、終わるまで待つしかないのだ。
「だから、その間は家に居たいのですが....」
認識が無いならば、生理用品も恐らく無いだろう
昔の人に習って家でじっとしておく方が良さそうだ
バラム先生は意外にも直ぐ答えを出してくれた
「キサくんの、悪周期という事にしておこう」
「悪周期?」
「種族毎に症状は違うんだけどね。共通するのは欲求不満やストレスが積み重なると、発散のために理性を失ってしまう状態のことだよ。
キサくんの場合はその症状が悪周期とすれば良い。疑われる事は無いと思うよ」
それなら、大丈夫そう。
「カルエゴ君には僕から話しておくよ」
バラム先生に相談して本当に良かった
しかしまだ問題は残っている
「どうやって帰ろう」
姿を消せたとしても、匂いは消えない
何かあったらと思うと体が震える
「僕が送ろうか?」
バラム先生は大きな翼を広げた
あわわわわ.....
生徒達を見て自分も空を飛んでみたいとは思っていたが、まさかこのタイミングで.....
「よ、宜しくお願いします!!」
念のため断りを入れ、体を透明にした状態で家まで送ってもらう事にした