目標はいつだって
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先頭を走っている自覚はある
だが、手を抜くつもりはない
私がこの試験に臨むと決めた時の覚悟を思い出せ
いつ帰れるかわからない
この世界に順応しなければならない
生徒からすると大人気ない行動かもしれない
けれど
「負けられないんだよね」
ふわりとゴールの高台に舞い降りる
「っはーーー。疲れたーーー!!」
やり切った。全力で走った。
「思ったより早かったな」
「カルエゴ先生」
「来い」
カルエゴ先生の腕には変な梟がとまっていた
「この位階袋鳥が、お前の行動結果を位階のバッジとして授けてくれる」
ふむふむ
位階は1から10、
.......偏差値みたいなものかしら?
なら、
「失礼します!」
目指すは平均点!!
取り出したバッジには「5」と書かれていた
よっし!偏差値50!!
「5(ヘー)か」
「へぇ〜って、いやいや違う違う。これって普通ですか?」
「それなりの実力者だな」
カルエゴ先生の反応も悪く無いし、とりあえずオペラさんには問題なく報告出来そうだ
「カルエゴ先生、試験に参加させていただき有難う御座いました!」
深々とお礼を述べる
「終わったなら業務だ。ゴールした生徒の記録を取れ」
「かしこまりました!!」
それからは続々と到着する生徒達を見守り
労いの言葉をかけて回った
極め付けジャズ君には
「私の勝ち。はい、財布返して」
「うぅ、キサさんには敵わないなぁ.....」
「あとこれ、私の連絡先」
「え?」
財布を受け取り、その手に連絡先のメモを載せる
「賭けなんてしなくても、教えてあげるわよ」
その瞬間、カムイ君とクララちゃんが飛び出してきた
「なんと!!キサさん!!私にも教えて下さい!!」
「キサちん!!私も私も!!」
他の生徒達も集まってきて連絡先交換が始まった
いいなぁ、こういうの。
学生っぽい。
「粛に!!!!全部終わってからにしろ!!」
そういえば、
入間君は?
「遅くなりました〜」
入間君の声が聞こえ、振り返ると大きな怪物
の上に入間君とサブノック君
流石のカルエゴ先生も言葉を失っている
「2人とも傷だらけじゃない。何があったの?」
「えっと、その....」
「イルマはウヌを助けてくれたのよ」
サブノック君は事の次第を説明してくれた
何はともあれ大きな怪我が無くてよかった
その後は
全員のバッジの授与が終わり
入間君の指輪騒動で理事長が現れたりと色々あったけれど
「そういえばキサさんって位階いくつなの?」
よくぞ聞いてくれました!!
「5(ヘー)だよ!!」
自信満々に答えるが
「「「へぇ〜」」」
「まぁ、大人だしなぁ」
「年下で4(ダレス)のアズアズの方が凄い」
くそう、こいつら.....
問題児クラスと仲良くなったような、そうで無い様な、ともあれ今日は私にとって、思い出に残る記念日となった