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「粛に!!!!」
生徒達が溢れ賑やかだった部屋に、カルエゴ先生の低い声が響いた
ううっ。皆こっちを見てる。
緊張する.....
生徒達と向かい合う形で、本日の使い魔召喚の儀についての説明が行われる
「羊皮紙は私の印が入ったものを使用する様に」
説明を終えたカルエゴ先生は、理事長のボードを再び机に叩きつけた
本気で苦手なんだなぁ。
「キサは羊皮紙を配れ」
「かっかしこまりました!!」
カルエゴ先生から束を受け取り、
並んでいる生徒達に羊皮紙を配る
「あれ?入学式の時のお姉さんだ」
男子生徒に声をかけられ顔を見ると、エイト先生に注意されていたスリの少年だった
報告書に記載したから覚えている。
ジャズ君。
「先生だったの?」
「ううん。私は用務員だよ。今日はカルエゴ先生のお手伝い」
「なーんだ、先生じゃないのか」
安心した、と肩をすくめたので
「.......ジャズ君、また悪さしてないよね?」
疑いの目でじっと見つめると、ジャズ君はにやりと笑い、
「......バレた?」
鋭いねぇ、なんて言いながらポケットに突っ込んでいた手を取り出すと、私の財布が握られていた
「ほらやっぱり!!!返しなさい!!!」
「へいへい」
「静粛に!!!!貴様ら次騒いだら殺すぞ」
カルエゴ先生の怒号に圧倒され、
ジャズ君と私は縮こまる
ジャズ君は小声で「キサさんまた今度ね」と囁いた
私名前教えたっけ?
まぁ良いか。
「次!!」
カルエゴ先生監督の元、
生徒達は順調に、各々の使い魔を召喚していった
「あっ!入間君」
最後の羊皮紙は入間君のだった
「キサさん!」
「はい。入間君の羊皮紙。リラックスして頑張ってね」
入間君は羊皮紙を受け取ると、
それを見つめて何か考え込んでいた
「キサさんは.......」
「ん?」
「い、いえ。何でも無いです。有難うございます。」
「そこ!!最後だぞ!早くしろ!!!」
「はっはいっ!!!」
カルエゴ先生に呼ばれ、入間君は火に羊皮紙を焚べる
魔法陣が光り、
中心から現れたのは
は?
「カルエゴ、せんせい?」
魔法陣から現れたのはカルエゴ先生だった
「「「えええええええええええ!!!??」」」
カルエゴ先生は私と目が合うと
「!!!こっちに来い!!押せ!!押し戻せ!!」
「はっはいっ!!」
言われた通りカルエゴ先生の肩を掴んで押し戻そうとしたが、
「はいいい!!!」
指示を受けたのが自分だと勘違いした入間君が下半身を持ち上げた
その瞬間
私の腕の中にはモフモフの鳥さんが収まっていた
「カルエゴ、先生?」
腕の中の鳥さんと目が合う
「ばっ、馬鹿な....この、私が....」
それだけを言い残し、先生は気を失った
「カルエゴ先生ーーーー!!!!」
先生を抱きしめたまま、
「私は医務室に行きます!!貴方達は解散しなさい!!!」
固まる生徒達を残し私は医務室へ走った