責任問題
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「カルエゴ先生、おはようございます!」
朝の挨拶は基本のキ
通勤して真っ先にカルエゴ先生の元を訪れた
「粛に」
カルエゴ先生は何やらリストの様なものを整理していた
「恐れ入りますが、理事長より言付けがあります」
理事長、という言葉にピクリと反応したカルエゴ先生は、不機嫌を隠そうとせず私を睨みつけた
「こちらをカルエゴ先生へ、孫....入間君にもわかりやすい様にと」
昨夜理事長から受け取ったボードをカルエゴ先生へ手渡した
何やら手順が載っているが私にはそれが何なのかさっぱりわからない
ボードを受け取ったカルエゴ先生のこめかみには青筋が立っていた
お、怒ってらっしゃる.....?
「あのぅ.....」
「チッ.........余計な事を。いいか、2度目はない。理事長から私宛に何か受け取っても持ってくるな」
「えっ。それだと私の責任になりません?」
「取捨選択位出来るだろう」
そ、そんな。難易度が高い。私はこのボードの意味すらわからないのに...!!!
しかしここで反論するとクビになりそうな雰囲気だった為、しぶしぶ了承した。
「キサ、カルエゴ君は厳しい事で有名なんだ。今のうちに慣れておきなさい」
「ダリ先生はこの状況を楽しんでますよね」
「僕に言い返してくるなんて、キサも馴染んできたねぇ。どう?カルエゴ君に愛想が尽きたら教えて。魔歴の授業に興味無い?」
「キサ」
カルエゴ先生は手にしたボードを勢いよく机に叩きつけた
「時間だ、ついてこい」
席を立つと足早に職員室を後にした
私は慌てて後を追う
後ろからはダリ先生の「頑張って〜」
と気の抜けた応援が聞こえたが無視した。
「今日は何をなさるのですか?」
「使い魔召喚の儀を行う」
つかいま....?
カルエゴ先生は私の顔を見てため息をついた
「貴様、常識だろう」
でた。常識。もうこの言葉が嫌いになりそう。
「辺境出身の為、無知で申し訳ありません....」
ははは、と苦しい言い訳をする
カルエゴ先生は再びため息をつき、
「自らが使役可能な魔獣を召喚するのだ。当然、現れる魔獣は召喚する者の力量に左右される」
えっ。何それ面白そう。
ポ○モンみたいに、ゲットだぜ!が出来るものでは!?
「カルエゴ先生にも使い魔がいるんですか?」
きっとめちゃくちゃ強いんだろうなぁ
「いない」
「え?」
「私に使い魔はいない」
えーっと、私、悪い事聞いちゃった....?
いや、でも、それって、
「私とお揃いですね」
後程解るが、この時の私は盛大な勘違いをしていた
お揃いだなんて烏滸がましい事を言ってしまった事を激しく後悔するのであった