はじまりと猫耳
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※オペラ視点
「何か来たね」
理事長が窓に触れながら呟いた
「オペラ」
「はっ。確認して参ります」
無駄な言葉は不要。
主人の一言で全てを察し、直ぐ様屋敷を出た。
向かうは理事長が見つめていたその先。
それが何かなど詮索するのも烏滸がましい。
暫く走ると、
....ふと。嗅いだことの無い匂いがした。
進むに連れその匂いはどんどん強くなる。
とても芳しく甘美な香り。
自分の奥底に居る欲が外へ滲み出してしまいそうな....
.....SD(セキュリティデビル)の自分が?
「......まさか」
足を止めて空を仰いだ
この感じ.....落ちてきますね....
「ぎぃゃぁぁぁぁぁああああああ!!!」
甲高い女子の声
「死ぬうぅうううううう!!!!」
まぁ、その速度で落ちたら死は確実でしょう
足に力を入れ地面を蹴る
さっきまで叫んでいた女子は手を組み瞼を伏せていた
「もう死ぬ覚悟が出来たのですか?諦めが早い方なのでしょうか」
まぁ、死なせませんが
受け止め、ふわりと地面に降り立つとポカンとした顔で私を見つめる女子
嗅いだことのない匂い。
噛みつきたくなるような、欲を駆られる白い柔肌。
涙目の瞳。
これが、人間。
「おや、普通の方ですね。」
「普通で悪かったなーーー!!!」
心の声がダダ漏れですよ。