ようこそ新入生諸君
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えーっと...入間君どこかなぁ
「続きまして、新入生代表挨拶、アスモデウス君」
名を呼ばれた生徒が立ち上がった瞬間
「に代わりまして、特待生、鈴木入間君」
入間君!?
本人も驚きを隠せずに慌てている
理事長、信じられないわ......
入間君はおどけながら壇上へ上がり、何かを喋り始めた
「あべるはぅけ...」
途端に凍りつく場内
え?何何?
先生達も口を開けて、入間君に釘付けになっている
入間君が言葉を発する度にビクつく観衆たち
「....つれざざ....」
読み終えると同時に全員が立ち上がって湧いた
ダリ先生は壇上脇から飛び出し入間君に歩み寄っていた。何を話しているかは此処からじゃ遠過ぎてわからない、が
「やっべぇあの特待生!!!」
「禁忌呪文なんて唱える馬鹿初めて見たぜ!!」
「流石理事長の孫!!」
....禁忌呪文
....馬鹿
新入生達の話し声で大体理解出来た。
この様な事を仕組む事が出来るなんて理事長しか居ない。
「何がしたいんだあの人....」
ため息をついて頭を抱える
その後の式はつつがなく執り行われ、各自講堂を出て校内へ向かった
「気を抜くにはまだ早いよ」
「エイト先生」
「キサの仕事は此処からが本番だよ」
エイト先生はにっこり笑うと、私を職員室へ連行し、自分の席に座らせた
「今日の報告書。よろしく♪」
まさか、エイト先生。
「この為に私を指名したんですか....??」
「勿論♪僕が把握している分は箇条書きにしておいたから後のまとめ、よろしくね」
くっそぉおおお!!!
めちゃくちゃ文句を言いたいが、会社員時代はよく似た無茶振りが多々あった為、文句を言うという選択肢よりも何とかしなければという使命感が身についてしまっている自分が恨めしい
身についたブラインドタッチで黙々と報告書を仕上げていく
解らない部分はたまたま職員室に居たカルエゴ先生を捕まえて助言を受けながら修正した。
「あ、そういえば。」
目処が立ったところでカルエゴ先生の元に行く
「今度は何だ」
「あの、ご相談が........。一年生の試験。私も参加して宜しいでしょうか....」
「好きにしろ」
へ?即答?
理由とか、生徒では無い悪魔は受けられないとか、絶対断られると思っていたのに
意外だという顔をしていたのだろう
カルエゴ先生はため息をついて
「ダリ先生とオリアス先生から聞いている」
よっぽどの事で無い限り相談事を聞いてやれと。
うわぁぁぁぁあん!!!ダリ先生!オリアス先生有難うございます!!!!
「有難うございます!!!」
深々と礼をすると
カルエゴ先生はふんと鼻を鳴らし
「さっさと仕事に戻れ。喧しい」
「はいっ!!」
そして、報告書を仕上げた私は、エイト先生へ「次からは最初に言って下さい」という小言のメモを報告書の表紙に貼り付け、職員室を後にした