大人の階段
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「失礼しまーーす....うわぁ.......」
部屋の中は拷問器具で溢れていた
これをどう使うのかなんて聞きたくも無い
体感なんてもってのほか
というか授業内容と生徒が心配だわ
「なんだかよくわからないけれど、キサちゃん?だっけ?」
「あ、はい.....マルバス先生」
「ちょっと実験台になってくれる?」
早速それ系のお願いーーー!!??
「い、いやあの、痛いはお断りしたいのですが」
マルバス先生は、あはは〜と笑うと
「新人の用務員さんにそんな事しないよ」
新人の用務員で良かったと心の底から喜んだ
「確かこの辺に〜」
マルバス先生は積まれた道具を漁り、中から一本の羽根を取り出した
「じゃーん!!」
「何ですかそれ?」
「その前に、キサちゃんは拷問学ってどう思う?」
え、拷問学?魔界での学が無いので正直何も知らないけれど、
「あらゆる手段を持って相手を追い詰め、自白を強要する事しかわかりません」
「うん。それでそのあらゆる手段にも色々あるんだけれど、今回はこの特別な羽根を使ってみたいと思います!」
じゃーんと効果音付きで目の前に差し出された派手な羽根
「体感して、これがどういうものか覚えていこう」
マルバス先生は変わらぬ笑顔で羽根をクシャクシャと丸めると
「飲んで」
と、私の後頭部を掴み無理やり口の中へそれを突っ込んだ
突然の行為に吐き出そうとするも、口を塞がれ拒まれる
こんなふわふわな羽根飲み込める訳...っ
と思ったが、わたあめの様に口の中で溶けて、反射的に唾と共に飲み込んでしまったのだ
「.....飲んだ?」
涙目で頷くと
マルバス先生はにっこり笑って口を塞いでた手を離した
「ごほっ...何を.....」
「うん。まだ大丈夫みたいだね」
マルバス先生の考えていることが全くわからない
「その羽根はね、魅了と逆鱗という精神系家系能力を参考に作った物だよ。自分でも実験したんだけど、お酒飲んだ時と症状が殆ど変わらなくてね。生徒にお酒飲ませる訳にはいかないし、他の先生には断られるし......成人している君なら問題ないかなぁと思って。精神系能力って拷問ととっても相性が良いんだよ〜」
話の途中で体に変化が現れる
呼吸が荒くなり脈が早まる
苦しくなり、思わず座り込んでしまった
「あ、効果出てきた?流石、即効性あるなあ。やっぱり飲酒した時と同じ感じ?」
マルバス先生はワクワクした様子で屈み、私の様子を観察する
お酒飲んだ時と一緒、ですって?
「これっ.....ちがっ......」
「ん?」
顔が熱い
動悸が止まらない
下半身が切ない
頭が回らない
「あーーー.......成程」
マルバス先生は納得した様に、
蹲った私を抱き抱えた
「ちょっと待っててね」