初仕事
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「バラム先生、お疲れ様でした」
授業用の人間くん人形や、猫やひよこのぬいぐるみを作るお手伝いを終えた私は、バラム先生の準備室を後にした。
私にとっては当たり前な姿の猫も、魔界では似て非なるものだった。
そういった私の非常識は数知れず。
人形を作りながらも色々教えて貰ったけれど、まだまだ知識は不足している。
「どこかに暇な先生。落ちていないかしら」
私が必要とした時に色々教えてくれて助言してくれる先生が欲しい
廊下を歩きながら独り言を呟いていると
「何かお悩みかな?」
茶髪に角が生えた先生が現れた。
えっと、この人は....
「.......ダリ先生?」
「よくわかったね!」
ダリ先生はニコニコと微笑んでいる
「バラム先生に、先生達の名前と特徴を教えて頂いたので....」
「成程。でも、それだけで本人を当てられるなんて、君は覚えが早いんだね!」
「勉強は、苦手なんですがね、」
はは。と苦笑いすると、
ダリ先生は「大事なのは向上心と知識を活かそうとする姿勢だよ」と私の肩を叩いて微笑んだ
「生徒に限らず、ね!」
ダリ先生。ウインクだなんてお茶目な所があるんだなぁ
「建前は以上!今の時間、暇な先生は居ないけど、授業の準備をしている先生なら居るよ!何か手伝うついでに行ってきたら?」
はわわ、ダリ先生が輝いて見える...!!!
なんとなく、見た目と口調から軽い先生だなぁ、と思ってしまった私を許してください
「有難うございます!因みにどの先生でしょう」
「拷問学」
ん?
「今、なんと?」
「拷問学のマルバス先生」
「呼んだ?」
私とダリ先生が立っていた廊下がまさに、
「拷問部屋」の前だったのだ
名前を呼ばれて部屋から出てきた黒髪の先生、
マルバス先生の手には、何かを掴む為の物らしき器具と、ハンマーが握られていた
「キサ、勉強させてもらいなさい」
ダリ先生。面白がってる!!!
この人!!
先程とは違い、すっごい笑顔!!
私の!!反応みて!!喜んでる!!!
「だ、ダリ先生は、授業の準備等....」
表情を強張らせ、頼みの綱に託すが、
「僕はこれから授業だから。じゃあ、マル先生、キサの事、よろしくお願いしますね」
ばっさり切られた上に、塩までまかれた
マルバス先生は何が何だかわかっておらず、
「とりあえず、中に入ろうか」
と、拷問部屋の扉を開けてくれた
ダリ先生許すまじ