はじまりと猫耳
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いま、今なんて?
「ここは魔界。私は悪魔のオペラと申します。」
いやいやいや自己紹介は有難いけれども
猫耳...オペラさんの言葉が信じられず、ベタだが頬を思いっきりつねった。
「〜〜〜ったぁぁぁあい!!」
え?マジ?20代後半にして異世界転生?いや違う異世界トリップ?てか魔界?悪魔?ってもう名前からして地獄じゃん。最初からクライマックスじゃん。襲われて死んで白骨化して後から来た主人公に弔われるやつじゃん!?
妄想ではわはわしている私を相変わらずオペラさんは変わらない無表情でじっと見つめてくる
「この世界で人間は捕食対象となっております」
はい。トドメ頂きましたー。
私死にましたー。
ならなんで.....
「なんで助けてくれたんですか....」
「サリバン様のご命令だからです」
「サリバン様?」
「私がお仕えしている主人でございます。」
ああ。そっか。
私は今日そのサリバン様とやらにメインディッシュとして献上されてしまうのね。
「せめて苦しむ事がない様一思いに楽にして下さい。」
「貴女の処遇はサリバン様がお決めになります」
オペラさんの猫耳がピコピコ動き、移動する速度が上がった。
「急ぎましょう。貴女の匂いに気付いた輩が居るかもしれません」
「へっ?ひゃあっ!!!」
ぐんっと強風と圧迫感が襲い、思わずオペラさんに抱きついた。
まるで新幹線の上に乗ってるみたい。
周りの景色がビュンビュン通り過ぎて行く。
言葉を発する事が出来ず、振り落とされない様にしがみつく事が精一杯だった。
辛うじて薄目を開き見た魔界は、禍々しく、悪雲が立ち込め、お世辞でも綺麗とは言い難い世界だった。
嗚呼、夢ではないけれどやっぱり願ってしまう
どうか、どうか夢であれ