空中散歩と落とし穴
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「ひぃぃぃぃいい!!」
私は今、針山のてっぺんにしがみついている。
「オペラさんのばかーーー!!」
何故こんな事になっているのかというと、
遡る事数時間前
オペラさんと私は悪魔学校バビルスの正門前にいた
「ふわぁ〜......凄いですねぇ....」
RPGのラスボスが出てきそうな、巨大な建造物
「今日はこちらです」
オペラさんは正門を潜ると、建物を他所に、崖の近くで足を止めた
「ここは本来、新入生の試験で使われる谷なのですが、今日はここで修業を行っていただきます」
「しゅぎょう?」
「特訓です」
は?
「魔界は弱肉強食の世界です。貴女は自分の力をコントロールし、身を守る術を身につける必要があります」
確かに
いつ人間である事がばれるかわからない
やりたくないなんて弱音は吐けない
「がっ、がんばります!!!」
オペラさんの口角が少し上がった
い、嫌な予感.....
「では、先ず右手の錘を外しましょうか」
言われた通り、錘を外す。
「あっ」
うっかり手が滑り、錘を落としてしまった
バキィィイッ!!!
.....地面にひび割れができた。
おいおいおいおい。悟○や、リ○もビックリな錘じゃんよ。
お前、今までこんなのを着て戦っていたのかって.....か....
1人で白くなっているとオペラさんがその手に石を持たせた
「これを思い切り投げてみてください」
「....いいんですか?」
思い切りだなんて、どうなるかわからない
「問題ありません」
では。
遠慮なく。
宛らピッチャーのように振りかぶり、針山目掛けて投げつけた
ドォンドゴンッガラガラガラガラッ
激しい衝突音が鳴り響き、針山が砕け落ちた
「お見事」
オペラさんがパチパチと拍手をする
「では。次は針山を崩さないように当てて下さい。そうですね10投目で崩れなければクリアとしましょう」
力加減のセーブってわけですね!!
それからは取っては投げ、取っては投げ、ひたすら石を投げ続けた
ドゴォン!!ドガァン!!!
初めは盛大に壊しまくっていたが、段々コツを掴んできた
「ったぁ〜.....」
手にマメが出来るなんて何年振りだろう
心拍数が上がり、気分が高揚しているのがわかる
「8、9、10っ!!」
最後の一投は、山を崩さずバウンドし、谷底に落ちていった
やったぁぁぁあーー!!!
力強くガッツポーズをする
「時々で構いませんから、力加減を覚えて行きましょう」
はぁー疲れた!今日もぐっすり眠れそうだなぁ!!
「では、次は裸足になりましょうか」
まだやるのーーー!!!??
そして、今度は足の筋肉の使い方を学ぶべく、腕の力を封印され(バンドを再び取り付け
今、針山のてっぺんにいる
オペラさんは学校近くの高台の上にお弁当を置き、
「昼食が夜食になる前に、頑張って取りに来て下さい」
とだけ言い残し、私を一頭高い針山の上に置き去りにしたのだ
そして今に至る