空中散歩と落とし穴
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今日は本当に凄い一日だったなぁ....
備え付けのソファーに倒れ込み1日を振り返る
右手の甲を額にあてると、頭を使い過ぎたせいか少し熱っぽくなっていた
寝よ...
お風呂は....
明日でいいや.....
スー....スー....
「全く....そんなにソファーが良いのでしょうか。仕方がありませんね」
また、オペラさんの小言が聞こえた気がした。
ゆらゆらとボヤけた世界
窓の様な穴から覗き込むと、仕事をしている自分が見えた
もうすぐ続々と請求書が届くから、書類とデータ整理を急がねばならない。
同時並行で電話対応もしなければならないし、取引先との新システムに関する打ち合わせの準備もある。
ああ、急がないと、また残業、終電ギリギリになってしまう....
しっかりしなきゃいけないのに
1人で生きていかないといけないのに
幸せにならなければ...いけないのに
.....幸せってなんだっけ?
ふと、冷たくて柔らかい物が頬に触れた気がした
ぼんやりとした世界からゆらゆらと意識が戻ってくる
「わたし....」
「おはようございます。しっかりお休みになられた様ですね」
「は?へ?お?オペラさんっ!!?おはっ!おはようございます!!」
寝起きとオペラさんはセットなのだろうか
「恐れ入りますが様子が気になって夕方お伺いしたのですが、返事が無かったので勝手にお邪魔させていただきました。どうぞ、シャワーを浴びていらしてください。スッキリしますよ」
ソファーで寝ていたはずなのに、いつのまにかベッドへ移動していた。
え?てことは一晩中いたって事?
一人暮らしの女子の家に?
魔界での貞操観念ってそんなもん?
「...,恐れながら想像している様な事はありませんからご心配なく」
そんなに顔に出ていたのか。
オペラさんはやれやれ、といって私にタオルと新しい着替えを持たせ風呂へ案内する。
バスタブにはほかほかのお湯がたっぷり用意されていた
ほんのりアロマの香りもする
「あ、有難うございます」
「ごゆっくり」
身体を洗い、ゆっくり湯船に浸かる
気持ちいいぃ〜.....
ごくらく、ごくらく.....
このアロマ、なんて名前だろう、
とっても落ち着く
足先までしっかり温まった所で浴槽から出た
「いい湯加減でした〜」
ほかほか大満足の顔で脱衣所からリビングへ
「お疲れ様でした。朝食の準備ができていますよ」
オペラさんはエプロン姿で、テーブルの前にいた。
テーブルの上には朝ごはん?え?品数多くない?コース?と思うほどの様々な料理が並べられていた
「い、いただきます」
「これは朝取り野菜のサラダ、こちらは根菜の温スープ、こちらは怪鳥の卵オムレツで、こちらは怪魚のムニエル、こちらは....」
後半の説明....!!!
でもとてもありがたい!ありがたいよオペラさん!私の中で貴方は何でも出来る人認定されてます!
「お口に合いませんでしたか?」
オペラさんを尊敬の眼差しでじぃーっと見つめていたら、手が止まってしまっていた様だ
「とっても美味しいです!!」
事実、美味しい。
昨日あれだけ串焼き食べたのに、それでも食べられちゃう
「食事の後で悪魔学校へ参りましょう」
「理事長も一緒ではないのですか?」
「理事長は.....」
オペラさんは話かけて口を噤んだ
「正直私も理解しかねますが、まぁ、放っておいても大丈夫でしょう」
「?」
オペラさん、苦労してそうだなぁ
とりあえず今日はオペラさんが付き添ってくれるらしい