※ロビン視点






新学期に向けて教師寮へ手続きと挨拶に来た



バチコねーちゃんには向いてないって言われたけど


憧れの教師生活！

憧れの先輩教師達との寮生活！


しっかり準備しなきゃ！





手続きと挨拶を終え、繁華街に寄った



「楽しいものがたくさんあるなー！」


賑やかな街を歩き回り、小腹が空いたので屋台で軽食を注文する



ふむふむ。甘辛な味付けに少しの刺激が合わさっていいアクセントになっているなぁ

今後の料理の参考にさせてもらおう！


「あの、すみません」


見慣れない女の子が話しかけてきた。


どんな味なのかって？そんなの


「食べてみたら？はいっ」


女の子の口に残った串焼きを放り込む



突然の事にびっくりしていたけど、



食べている内に
段々顔がキラキラしてきて
口元を押さえて感動している



どうやらお口に合ったみたいだ





その顔がもう一度見たくて


「もっと食べる？」


思わず聞いてみたら「食べる」との回答



小さく頷く姿が可愛くて思わず笑みが溢れる

屋台のおじさんから一緒に出かけているのかと冷やかされたけれど、悪い気はしない





女の子はおじさんから発せられた「先生」という言葉に反応した


そして驚きの続きも


「私も悪魔学校でお世話になる予定なんです」






にっこり照れくさそうに笑った彼女を見て少しだけ、胸がしめつけられた



また会える。



それだけで。



「そうなの！？じゃあ、学校でも会えるんだねキサちゃん！うわぁ！益々楽しみになってきた！」




君以外の周りが見えなくなった。