お部屋探しは巡り合わせと運次第
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馬車が停まったのは大きな繁華街の前。
なんとなく某魔法学校物語に出てくる街に似ている。
違うのはモチーフが蝙蝠だったり牙が生えた獣だったりが多い事くらい?
「ふわぁ〜....凄い」
キョロキョロしていると、理事長が手を振った
「ここが女性服のお店だよ。
僕は外で待ってるから見ておいで。気に入った物は取り置きしておいて、後で取りに行かせよう」
理事長の気の利かせ方が凄い。
肌着から小物関係等、日常生活に必要な物が一式揃っているお店だった。
幸いにも自分が居た世界と形もデザインもほぼ同じ。
違う事いえば...
「下着をお探しですかぁ〜?こちらなんてどうですか?サキュバス印の特別な下着なんですよ〜!!これで殿方はイチコロですわ!!」
な、なんて悪魔的でエロエロな!!
「え、ええっと。意中の人は居ないので普通のを....」
「ええ〜っ」と残念がるお店のお姉さんは、切り替えて他のお客さんの接客対応を始めた
「ほっ...」
ゆっくり見て回りたいけれど、理事長とオペラさんを待たせる訳には行かない
必要最低限の衣類と下着、小さな鞄とヘアゴムだけを選び、定員さんに取り置きをお願いした。
サリバン様の名前を出すと快く了承してくれた上に、「サービスよ♪」と、カウンター脇にあった可愛い靴下とリップクリームをおまけしてくれた。
見た目が違うだけで人間性にそれほど違いはないみたいね...。
お店を出て、待ってくれているだろうと思っていた理事長とオペラさんを探すが
「あ、あれ?」
...いない
「まじか」
慌てて辺りを探すがそれらしき人は居ない
「置いてかれた...?」
急に襲ってきた孤独感に年甲斐もなく瞼が熱くなる
「あれ?そこのお嬢ちゃんどうしたのかな〜?」
見るからにヤンチャで危険なイケメンが話しかけてきた
「なっ何でもないですから放っておいて下さいっ」
踵を返して歩き出そうとすると腕を掴まれた
「ちょっ!ちょっと待ちなって!俺さっきから君を見てたけどさ、誰かと逸れちゃったんじゃないの?」
「関係ないですから!」
「まぁまぁ、俺のラッキーに任せてちょうだいよ」
そう言ってウインクをしたイケメンは、私の手を取ると飴を握らせた
「まずはこれ食べな?逸れた悪魔の名前は?」
.....もしかしたら良い人なのかも?
「さ、サリバン様です」
「理事長ーーッ!?」
「ご存知なんですか?」
「てか知らない悪魔は居ないし!俺、教師だし」
この見るからにちゃらんぽらんが教師!?
「君、今失礼な事考えたでしょ」
へっ?
「ほらおいで、このオリアス先生に任せなさい」
自信満々でウインクをしたこの人はオリアスさんというらしい
「よ、宜しくお願いします」