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カリブー
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レイス視点
意識のある彼女に見送られてから、儀式の箱庭への足を進める。今日の儀式は廃車工場、忌々しい場所ではあるが勝手の知ったボクのホームだ。さっさと吊るしきってやれるし、ライト野郎がいなければなおよい。
発電機が端に片寄るに片寄ったようで、ちょうど担いでいるライト持ち込み野郎をその近くのフックへ吊るす。そうなってしまえばもう簡単だ。発電機を回すのも巡回する間に終わらせることもできないしフックから助けたところですぐに戻れる。案の定入れ食い状態になってしまえば楽なもので、向こうも焦ったのだろう結局フックにつられる犠牲者の足元に三匹の這いずり。近場のフックへ運んでは吊るし、運んでは吊るし。
入れ食いになったのが発電機が進んでからだったのもあって儀式事態はいつもとそう変わらないくらいの時間で終わった。
最後の一人が女王様の腹に入ったところで解放されるが、箱庭を出る前にわずかに聞こえたら女王様の含んだ笑いが聞こえた。そんなに満足するような儀式だったか、はて。
家の扉前まで来た。透明化はしていないがそのままドアを開ける。ここを出る前に目隠しは取らない、それを理解し了解まで出していたのだから大丈夫だろう。そもそも見られて困ることもないのだが、あくまで所有物にすぎないものに見せることもない。賞味どうでもいい。
彼女は何故かベッドにはおらず、そのすぐ横、出掛ける前にボクが使っていた椅子に膝を抱えて顔を膝に押し付ける形で座り込んでいた。寝ているのかと思ったが、近づくボクの足音が聞こえたからか肩を抱く手に力がこもった。頭部を見れば成る程目隠しが取れている、これでは顔はあげられないと。
多分根が真面目なんだろう彼女の顔を拝んでやろうと髪束を掴み上を向かせる。すかさず両手を目の前に被せてくる辺り本当に真面目な子だ。目の前に出てきてようやく気がついた、目隠しは掌に巻かれていて滑り気のある液で濡れていた。どこで怪我したのか血が染み込んでしまっている。
彼女なりに苦渋の決断だっただろうし、そもそも素振りを見ていて怒ろうという気にはなれなかった。ここにつれてきてからずっとボクに友好的に接しようとしてくれていたし、今も謝るなんて。後ろ髪で顔が見えなくならないように簡単にまとめてやる、やったことはないから適当だけど。その間もずっと手は目の前に掲げられたままで、気休め程度の目隠し布を取ると刺し傷のような、思いの外ぱっくりと口をあけていた。
消毒だのなんだのあるんだろうが、ここにそんなものはない。傷はなめときゃなおるなんて馬鹿みたいな話かもしれないが、それを建前に傷から垂れ始める血を舐めとる。鉄っぽい独特の味、ひとしきり舐めきると布を元より少しきつめに縛ってやる。痛むかもしれないがとにかく傷口が塞がらないことには話にならない。
さて、変わりの目隠しをどうするか。タオルなんかじゃ代用にもならないし、それらしい大きさの布なんてボクの家にあるわけもない。突貫工事もいいところだろうがベッドシーツを破る。破ったところの処理もしないまま目元にかけて視界を隠してやった。
帰ったら寝るだけのつもりだったんだけど思いの外時間がとられてしまった。さっさと彼女の腕を取って抱き枕に戻すとそのまま抱えて眠りにつく。やっぱりこの温度と柔らかさはいいもんだな、何て思いながら。
意識のある彼女に見送られてから、儀式の箱庭への足を進める。今日の儀式は廃車工場、忌々しい場所ではあるが勝手の知ったボクのホームだ。さっさと吊るしきってやれるし、ライト野郎がいなければなおよい。
発電機が端に片寄るに片寄ったようで、ちょうど担いでいるライト持ち込み野郎をその近くのフックへ吊るす。そうなってしまえばもう簡単だ。発電機を回すのも巡回する間に終わらせることもできないしフックから助けたところですぐに戻れる。案の定入れ食い状態になってしまえば楽なもので、向こうも焦ったのだろう結局フックにつられる犠牲者の足元に三匹の這いずり。近場のフックへ運んでは吊るし、運んでは吊るし。
入れ食いになったのが発電機が進んでからだったのもあって儀式事態はいつもとそう変わらないくらいの時間で終わった。
最後の一人が女王様の腹に入ったところで解放されるが、箱庭を出る前にわずかに聞こえたら女王様の含んだ笑いが聞こえた。そんなに満足するような儀式だったか、はて。
家の扉前まで来た。透明化はしていないがそのままドアを開ける。ここを出る前に目隠しは取らない、それを理解し了解まで出していたのだから大丈夫だろう。そもそも見られて困ることもないのだが、あくまで所有物にすぎないものに見せることもない。賞味どうでもいい。
彼女は何故かベッドにはおらず、そのすぐ横、出掛ける前にボクが使っていた椅子に膝を抱えて顔を膝に押し付ける形で座り込んでいた。寝ているのかと思ったが、近づくボクの足音が聞こえたからか肩を抱く手に力がこもった。頭部を見れば成る程目隠しが取れている、これでは顔はあげられないと。
多分根が真面目なんだろう彼女の顔を拝んでやろうと髪束を掴み上を向かせる。すかさず両手を目の前に被せてくる辺り本当に真面目な子だ。目の前に出てきてようやく気がついた、目隠しは掌に巻かれていて滑り気のある液で濡れていた。どこで怪我したのか血が染み込んでしまっている。
彼女なりに苦渋の決断だっただろうし、そもそも素振りを見ていて怒ろうという気にはなれなかった。ここにつれてきてからずっとボクに友好的に接しようとしてくれていたし、今も謝るなんて。後ろ髪で顔が見えなくならないように簡単にまとめてやる、やったことはないから適当だけど。その間もずっと手は目の前に掲げられたままで、気休め程度の目隠し布を取ると刺し傷のような、思いの外ぱっくりと口をあけていた。
消毒だのなんだのあるんだろうが、ここにそんなものはない。傷はなめときゃなおるなんて馬鹿みたいな話かもしれないが、それを建前に傷から垂れ始める血を舐めとる。鉄っぽい独特の味、ひとしきり舐めきると布を元より少しきつめに縛ってやる。痛むかもしれないがとにかく傷口が塞がらないことには話にならない。
さて、変わりの目隠しをどうするか。タオルなんかじゃ代用にもならないし、それらしい大きさの布なんてボクの家にあるわけもない。突貫工事もいいところだろうがベッドシーツを破る。破ったところの処理もしないまま目元にかけて視界を隠してやった。
帰ったら寝るだけのつもりだったんだけど思いの外時間がとられてしまった。さっさと彼女の腕を取って抱き枕に戻すとそのまま抱えて眠りにつく。やっぱりこの温度と柔らかさはいいもんだな、何て思いながら。