蝶ノ光
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仁王に青学であったことを打ち明けてから一夜が明ける。
昨日のことを思い出すと、顔に熱を帯びるのを感じた。慌てて首を振り、雑念を追い払う。
今日から放課後に鬼ごっこがあるから、気合を入れなくては。
鞄に変装グッズが入っていることを確認し、家を後にした。
校門が近づくと、腕に腕章を着けている生徒がちらほら見えた。HRで今週は服装指導があると聞いていたから、彼らはおそらく風紀委員だろう。
「おや、白石さんじゃないですか」
聞き覚えのある声が聞こえたので歩を緩める。声が聞こえたほうに顔を向けると、柳生がこちらに向かってきているところだった。
「おはよう、柳生くん」
「おはようございます」
「今日から鬼ごっこだけど、レギュラーって何人いるの?」
「八人です。そうだ、近くに真田君がいますので連れてきますね。少々お待ちください」
そう言い残して柳生は人ごみに入っていく。彼の姿を目で追っていたが、すぐに分からなくなってしまった。
登校してくる生徒の数を見て、この人数を数十人で服装チェックを行うのは大変そうだと他人事のように考える。
道の端に寄って数分待っていると、黒帽子をかぶり、腕章を着けている人を連れて柳生が戻ってきた。
「お待たせして申し訳ありません。真田くん、彼女が白石さんです」
「お前のことは幸村と蓮……いや、なんでもない。俺は、副部長の真田弦一郎だ。よろしくたのむ」
「……? 私は、白石時雨。よろしくね」
何か言いかけたのは気のせいだろうか。
それにしても、真田の見た目が手塚に似て大人っぽい。二人が並んだら教師と間違われるのではないかと思う。
「放課後の鬼ごっこ。女子が相手だからって容赦はせんぞ」
「望むところだよ」
真っ向勝負で行くと捕まるのは明白なので、変装したりする予定だけど。
仁王立ちする真田に、不敵な笑みを浮かべながら答えるのであった。
これが皇帝、真田弦一郎との出会い。
昨日のことを思い出すと、顔に熱を帯びるのを感じた。慌てて首を振り、雑念を追い払う。
今日から放課後に鬼ごっこがあるから、気合を入れなくては。
鞄に変装グッズが入っていることを確認し、家を後にした。
校門が近づくと、腕に腕章を着けている生徒がちらほら見えた。HRで今週は服装指導があると聞いていたから、彼らはおそらく風紀委員だろう。
「おや、白石さんじゃないですか」
聞き覚えのある声が聞こえたので歩を緩める。声が聞こえたほうに顔を向けると、柳生がこちらに向かってきているところだった。
「おはよう、柳生くん」
「おはようございます」
「今日から鬼ごっこだけど、レギュラーって何人いるの?」
「八人です。そうだ、近くに真田君がいますので連れてきますね。少々お待ちください」
そう言い残して柳生は人ごみに入っていく。彼の姿を目で追っていたが、すぐに分からなくなってしまった。
登校してくる生徒の数を見て、この人数を数十人で服装チェックを行うのは大変そうだと他人事のように考える。
道の端に寄って数分待っていると、黒帽子をかぶり、腕章を着けている人を連れて柳生が戻ってきた。
「お待たせして申し訳ありません。真田くん、彼女が白石さんです」
「お前のことは幸村と蓮……いや、なんでもない。俺は、副部長の真田弦一郎だ。よろしくたのむ」
「……? 私は、白石時雨。よろしくね」
何か言いかけたのは気のせいだろうか。
それにしても、真田の見た目が手塚に似て大人っぽい。二人が並んだら教師と間違われるのではないかと思う。
「放課後の鬼ごっこ。女子が相手だからって容赦はせんぞ」
「望むところだよ」
真っ向勝負で行くと捕まるのは明白なので、変装したりする予定だけど。
仁王立ちする真田に、不敵な笑みを浮かべながら答えるのであった。
これが皇帝、真田弦一郎との出会い。