青の結晶
name change
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「ナーシャ」
自分の名を呼ばれたので振り返ると、そこにはミザエルがいた。いつも堂々としている彼だが、今日はどこかそわそわしているように見える。
「どうしたの、ミザエル」
「……お前はデュエルディスクがなくても、モンスターを実体化できると聞いた」
「ええ、そうよ」
おそらくカイトか凌牙あたりに聞いたのだろう。事実なので特に否定しなかった。
しかし、ミザエルの様子がおかしいのが気になる。いつもより歯切れが悪いし、少し顔が赤い。風邪でもひいたのだろうか。
じっと顔を見つめていると、ミザエルは軽く咳払いして言った。
「それでその……私のタキオンドラゴンを召喚してもらえないだろうか」
「顕現せよ、銀河眼時空竜!」
高らかに名を呼ぶと、恋人が所持する銀河眼の対となるドラゴンが出現した。
「おお、タキオン……!」
ミザエルは見るからに嬉しそうだった。愛おしそうにタキオンを撫でている。
私が召喚しなくても触れられるのではと聞いてみると、今はバリアンの力は消滅したから自分で召喚しても触れることはできないそうだ。
「タキオンがいつも活躍させてくれてありがとうだって」
「そうか、これからもよろしく頼む」
「ふふっ、タキオンも嬉しそうよ」
「……ナーシャ」
「ん?」
急に声のトーンが変わり、不思議に思った私は視線をタキオンからミザエルへと移す。
「今度私とデュエルしてくれないか? 今まで何回かデュエルしたが、ちゃんと決着がついたことはなかっただろう」
たしかにミザエルとは何度かデュエルしたが、途中で中断して決着はつかなかった。その時はミザエルが前世で自分の兄だったとは思いもしなかったが。
今思えば、ドラゴンたちがナーシャとミザエルが争うのを良く思わなかったのだろう。
「そうね、受けてたつわ兄さん」
「……今はお前の兄ではないだろう」
「私はもう一人の兄さんだと思ってるわよ?」
「……。勝手にしろ」
嬉しいのか恥ずかしいのかミザエルはそっぽ向いてしまった。
そんな彼の姿を見て、可愛らしい一面もあるんだな、と思うのだった。
自分の名を呼ばれたので振り返ると、そこにはミザエルがいた。いつも堂々としている彼だが、今日はどこかそわそわしているように見える。
「どうしたの、ミザエル」
「……お前はデュエルディスクがなくても、モンスターを実体化できると聞いた」
「ええ、そうよ」
おそらくカイトか凌牙あたりに聞いたのだろう。事実なので特に否定しなかった。
しかし、ミザエルの様子がおかしいのが気になる。いつもより歯切れが悪いし、少し顔が赤い。風邪でもひいたのだろうか。
じっと顔を見つめていると、ミザエルは軽く咳払いして言った。
「それでその……私のタキオンドラゴンを召喚してもらえないだろうか」
「顕現せよ、銀河眼時空竜!」
高らかに名を呼ぶと、恋人が所持する銀河眼の対となるドラゴンが出現した。
「おお、タキオン……!」
ミザエルは見るからに嬉しそうだった。愛おしそうにタキオンを撫でている。
私が召喚しなくても触れられるのではと聞いてみると、今はバリアンの力は消滅したから自分で召喚しても触れることはできないそうだ。
「タキオンがいつも活躍させてくれてありがとうだって」
「そうか、これからもよろしく頼む」
「ふふっ、タキオンも嬉しそうよ」
「……ナーシャ」
「ん?」
急に声のトーンが変わり、不思議に思った私は視線をタキオンからミザエルへと移す。
「今度私とデュエルしてくれないか? 今まで何回かデュエルしたが、ちゃんと決着がついたことはなかっただろう」
たしかにミザエルとは何度かデュエルしたが、途中で中断して決着はつかなかった。その時はミザエルが前世で自分の兄だったとは思いもしなかったが。
今思えば、ドラゴンたちがナーシャとミザエルが争うのを良く思わなかったのだろう。
「そうね、受けてたつわ兄さん」
「……今はお前の兄ではないだろう」
「私はもう一人の兄さんだと思ってるわよ?」
「……。勝手にしろ」
嬉しいのか恥ずかしいのかミザエルはそっぽ向いてしまった。
そんな彼の姿を見て、可愛らしい一面もあるんだな、と思うのだった。