森田ひかる
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出会ってから色々あって、うん、色々ありすぎた。
でも苦痛とかはなくて毎日穏やかに楽しく過ごさせもらってる。
名前のおかげだ。
森田「名前ー、ご飯できたよ。」
『わかりました。』
森田「今日晩御飯何がいい?」
『あ、今日はご飯大丈夫です。』
森田「え!?なんで!?」
『田村さんにご飯に誘われてて。』
いつものようにご飯を食べていると放たれた衝撃的な一言。
え、待ってなんで保乃ちゃん?
ていうかなんで私が知らない間に約束を取り付けられた?
森田「ちょっと待って、保乃ちゃんとご飯行くの?」
『はい、すみません言うの遅くて。昨日ひかるさんが寝た後に連絡がきたので。』
森田「だ、、、いや、行ってきな。」
『ひかるさんもどうですか?』
森田「2人でどうぞ、、、。」
『ひかるさんがいないと何も喋れない気がして、、。』
あー、そんな子犬みたいな目で見つめないで。
保護者として着いていってあげたいけどそれじゃこの子のためにならんし、それに保乃ちゃんになんで来たのとか言われそうだし、、。
森田「頑張ってき、それに保乃ちゃんも2人がいいと思うよ?」
『頑張ってきます、、。』
少ししょぼんとしてるけどちょっと嬉しそうな感じの顔。
保乃ちゃんと行けるの嬉しいんだろうなー。
学校に行く時間になったので玄関で見送って部屋に戻る。
森田「それにしてもいつの間に連絡先交換したんだか、、。」
保乃ちゃんと2人の時に交換したんだろう、きっとそうだ。
さ、私は今日休みだしゴロゴロしますかねー。
田村「おーーい!こっちこっち!」
『こんばんは。』
田村「こんばんはー!よし!何食べたい?」
『田村さんが好きな食べ物は。』
田村「保乃はなー、焼肉とかお寿司とかなんでも好きやでー。」
『、、焼肉が食べたいです。』
田村「お!いこいこ!」
田村さんに連れられて焼肉屋さんに連れてこられた。
焼肉屋さんなんて来たことなかった。
店内が新鮮で見渡しているとにこにこという音が聞こえるくらいの笑顔で田村さんがこっちを見ていた。
田村「さ!なんでも食べてええで!保乃の奢り!」
『何が美味しいのかわからなくて、田村さんのおすすめ食べてみたいです。』
田村「じゃあ適当に頼む!」
田村さんが頼んだものはすぐきて、とりあえず全部食べてみたら全部おいしかった。
田村さんが美味しそうに食べるからこんなにも美味しいのかもしれない。
見てられるなー、、。
田村「ん?保乃の顔なんかついてる?」
『いえ、幸せそうに食べるなって思って。』
田村「そりゃ幸せだよー、こんな美味しいご飯を可愛い子と食べとるんやから!」
『そ、そうですか。』
田村「あとその田村さんやめてやー、ひぃちゃんみたいに名前がいいー。」
『わかりました。』
それから色んな話をして会計を済ませて帰路に着く。
お金は出そうとしたけど財布を出そうとした瞬間に手をぐっとやられて出せなかった。
今度何かお礼をしないと。
田村「ひぃちゃんとの生活はどう?」
『すごく楽しいです、引かれるかもしれないんですけど本当に家族みたいに落ち着きます。』
田村「そっかー、ひぃちゃんは幸せ者やな。」
『いえ、それは自分です。ひかるさんに会えなかったらほんとに、、。』
田村「それひぃちゃんに言ったらすごい喜ぶと思うでー笑」
『でもお世話になりっぱなしなのも悪いので、いつかは出ていこうとは思ってます。」
田村「え、それ言った?」
『いえ。』
田村「ひぃちゃんはずーーっと名前といたいと思うで?すごい大事に想ってるから。」
『そうだと嬉しいです。』
少し店先で話した後に解散し、家に着くと小走りでひかるさんが迎えてくれた。
変なこと聞かれてないかとか何食べてきたのかとか何話したのかとか。
こんなにおしゃべりなひかるさんは初めてな気がして思わず笑ってしまった。
森田「なに笑っとるん。」
『テンションが高いなと思って。』
森田「だめですかー。」
『いえ、あの中入ってもいいですか?お話ししたいことがあって。』
森田「あ、ごめん。入っていいよ。」
リビングに入り飲み物を出して2人でソファに座るといつになく緊張した顔をしてる。
森田「話ってなにー。」
『まだ先ではあると思うんですけど、いつまでもひかるさんのお世話になるわけにはいかないと思ってて。』
森田「うん。」
『自立できるようになったらここを出て行こうかと思って。』
今日何回ショックを受ければいい?私なんか悪いことしました?
出て行こうと思ってるって、、やだ。
森田「えっ、ちょっと待ってね!それはもう決めたことなん?」
『いずれです。』
森田「やだ、普通にやだ。」
『ひかるさん、、?』
森田「名前が負い目を気にすることない、私が好きで名前と一緒にいる。」
『はい。』
森田「嫌になって出て行きたいなら止めないよ、でもそうじゃないなら一緒にいてほしい。」
『ひかるさんの荷物になってるって思っちゃって、、。』
森田「そんなこと思ったことなんて1度もない、あの日からずっと。」
『、、、。』
森田「だからそんなこと考えなくていい、」
『ひかるさんと一緒にいてもいいんですか、、?』
森田「うん、いてほしい。」
名前に対して思っていることを全て伝え終わると名前は体を預けてきた。
不思議なもので自分より体が大きくても不安になってる時は小さく感じて、少しでもその不安を取り除きたくてそっと抱きしめた。
『飽きたりしないですか。』
森田「しない。」
『置いて行ったりしないですか。』
森田「しないよー。」
しばらく頭を撫でていると落ち着いたのか離れていき、すみませんもう言いませんと言った。
ほんとだよ!2度と言うなよ!というのは心の奥にしまっておいて。
聞いた時は本当にどうしよかと思った、でも結果的に一緒にいてもいいって思える人にまで昇格した事実に心踊ってる森田です。はい。
『ひかるさんのこと好きです。』
森田「へっ?」
『え?』
森田「いや心の準備が、、嬉しいけど。」
『、、、?』
あれ、これ私勘違い?
森田「好きっていうのは、、。」
『人として好きだなって。』
森田「あ、うん。ありがと、、。」
『すみません急に、でも伝えた方がいいって言われて。』
森田「保乃ちゃんか、、。」
『はい。』
やられた、、うわ顔が思い浮かぶ。
いつかし返してやるからな、、、、。
いやでも嬉しかったなあああああ、、!
年下にときめいたのなんて初めてなんだけど、これが母性か。
森田「悪い教育されたらすぐ言うんだよ。」
『保乃さんはそんなことしませんよ。』
森田「保乃さん!?」
『はい。』
とうとう名前呼びまでいきやがったな、、、。
私のかわいいかわいい名前が。
でも本人楽しそうだしいっか。
初めて会ったのは雨が降った日、今にも消えそうで、だけど助けを求めているかのような目をしていた。
それが今では安心した顔でこうして生活を送ることができている。
未来があるこの子の為に不安は全て取り去って、もう2度とあんな雨を降らせないように。
太陽なんて柄じゃないからてるてる坊主くらいがちょうどいい。
森田「名前。」
『はい。』
森田「私も好きだよ。」
終
