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武元唯衣

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武元「朝だけど。」


『後30分ー。』


武元「いや長いだろ!普通ドラマとかでも5分、10分だろ。はよして。」


『はーい。』





毎朝の日課、それはこのだらしない姉を起こすこと。

学校では人気者で誰からも好かれるような明るくて良い人で、おかげで知らない同級生や後輩に連絡先教えてだの色々迷惑を被っている。


この姿を見たらみんな幻滅するんだろうな、、いや逆にギャップ萌とか始まりそう。


猫を被っているわけではないので余計にむかつく。







『前から気になってたんだけどなんで毎朝登校一緒でやじゃないの?友達とか彼女とかさ。』


武元「そう思うなら自力で起きれるようになって。」


『だって朝は眠いじゃーん。』


武元「ねーちゃんこそ友達とかと行かないの。」


『みんな早いんだもん。でもこんな可愛い弟が毎朝一緒だから私は別にー、うりゃっ!』


武元「おい!髪ぐしゃぐしゃすんなよ!」


『へへー。』






家から歩いて15分くらいに学校はあって、小学校の頃からずっと一緒に登校している。


高校生にもなって姉と一緒とか、よく友達にお前シスコンだよなって言われる。

本人には絶対絶対ぜえええったい!言わないけど、俺は多分シスコンだと思う。





『あ、そういえば私大学行ったら1人暮らしするから。これで毎朝起こさなくて済むねー。』


武元「はあっ!?何それ!」


『え、そんな?』


武元「男できたの、、?」


『、、、、さてはお姉ちゃんに彼氏ができたら寂しいのかなー?』


武元「ばかちげーよ!///」


『かわいいなーこの!顔が赤いなー。』


武元「うるせーよ!」


『あ!ちょっと!』






リュックを背負い直して走って学校の昇降口に着く。


靴を脱いでスリッパに履き直した後少し考えて思うことがある。



俺なんでねーちゃんに彼氏できたら寂しいんだろう、いやいやいやそもそも寂しくねーしな!






武元「なんか手のひらで踊らされてる気分で余計ムカつくな。」


山﨑「よっ!シスコンちゅけもんおはよう!」


武元「おはよ、あとシスコンじゃねーから。」


山﨑「またまた〜。」





同級生の天に声をかけられて教室まで一緒に行く。


普段通り授業を受けて昼飯を食べようとしていると、呼ばれてると声をかけられて重たい腰をあげる。

教室がざわざわしていて廊下に出てみるとそこには朝以来の姉の姿がある。


クラスの男子だけではなく女子からも憧れの存在のそいつから呼ばれたのだと一瞬で理解できる。






武元「なに、ねーちゃん来るとうるさいから来んなって言ってんだろ。」


『えー、せっかくお弁当届けに来てあげたお姉ちゃんにそんなこと言う?』


武元「、、、もらう。」


『はいどーぞ。あ、ちなみに今日作ったの私だからねっ!』


武元「あっそ。」


『じゃーねー。』





自分の席に戻ってリュックを確認するとやはり弁当を忘れていたようで、一応感謝しようと思う。

手作りなのムカつくけど。


案の定周りから冷やかされながら食べるわけだけどなんかいつもより美味く感じてこれがまたムカつく。





山﨑「ずいぶんと愛がこもってるお弁当ですね。」


井上「唐揚げめっちゃうまそうやん、もーらい!」


武元「あ!おい食うなよ!」


山﨑「ばか井上!それねーちゃんが作ったやつだぞ!」


井上「え、誰が作ったとか関係あるん?」


武元「ねーよ別に、、、。」


山﨑「ほら拗ねちゃったー。」







騒がしい昼休みの時間は終わって、また退屈な従業を受け部活に向かう。


俺はサッカー部だから外で練習なんだけど体育館がすぐ目の前にあって屋内でやってる友達たちに休憩中声をかけられることがよくある。


今日はそれがなくて忙しそうだなーって呑気なことを思ってると中から見えたのはあいつで、かっこよくバスケの試合をしていた。

あんまりスポーツをしてるところを見たことがなかったからじっと見ていると、空から降ってくるボールに気が付かなかった。






武元「いった、、。」


山﨑「ごめん!おい、鼻血出てるやん!」


武元「大丈夫、、1人で行けるから。」


山﨑「マネージャー呼んでくるわ。」


武元「大丈夫やって、天練習戻り。」


山﨑「ごめんなー!」








思ったよりクリーンヒットしたみたいで鼻血がぼたぼた垂れてくる。


近くにある水道で顔を洗っていると声をかけられて振り向くとニコニコのあいつ。



なんで今日はこんなによく会うんだよ。






『なに!鼻血!?』


武元「ボール当たった。」


『珍しいねあんたがよそ見してるなんて、はい。』


武元「いらねーって。」


『強がんないのー、どうせハンカチ持ってないんだからほら。』






言えない、バスケしてるとこがかっこよくて見てたらボールに気付かなかったなんて言えるわけない。


鼻血の原因になったそいつは俺の鼻にピンク色の可愛らしいハンカチを押し付けて練習に戻って行った。


グラウンドに戻って止まるまでベンチに座っているとマネージャーが来て心配そうに駆け寄って来た。





「武元先輩大丈夫ですか!?」


武元「ああ、大丈夫大丈夫。」


「、、、、それ武元先輩のですか?」


武元「いや違う。」





指されたピンクのハンカチを見てみると、血がたくさんついていて洗っても落ちないだろうなーって思って少し申し訳ない気持ちが出てくる。


新しいの買うか、、。






武元「なぁ、女子ってどんなハンカチが好きなん。」


「え、武元先輩彼女いるんですか?プレゼントにハンカチは無しですってー。」


武元「ちゃうわ、これ借りたやつやねんけどこんなの返せるわけないやろ。」


「あー、確かに。肌触りいいやつが1番ですよ!」


武元「あー、確かに。調べて見るわ。」












部活が終わった後いつもなら自主練や寄り道をして帰るんだけど、今日はショッピングモールに行ってタオルがたくさん売っているお店に入っていって自分のセンスでなんとなく買った。

思いの外いいハンカチっていうのは値段が高くてびっくりした。


俺の今月のお小遣いが思わぬ出費で減ってしまった、、ここから1週間は購買でドーナツ買うの我慢しないとそこを尽きる気がする。





武元「なんで1枚2000円もすんねん。」




























武元「ただいまー。」


『おかえりー、遅かったね。デート!?』


武元「ちげーよ自主練。あとこれ、、、ん。」


『なんでハンカチ?新品だし。』


武元「汚したから。」


『ええーいいのにー。』






着替え終わって風呂に入り髪を乾かし終わると晩御飯が用意されていて、席に座ってご飯を食べる。


そういえば俺今日井上に唐揚げ食われたんだった。

いや別に食べたかったとかではない、ただ唐揚げは好きだ。

うん、それだけ。






武元「ねーちゃん。」


『んー?』


武元「こんど唐揚げ作って。」


『え!私の唐揚げそんなおいしかった?』


武元「いいから明日唐揚げ。」


『そうかそうかー、可愛いなぁ弟よ。』


武元「だから撫でんな!、、、ご馳走様。」


母「本当に仲良いわねー、これじゃ姉離れできないんじゃない?」


武元「そんなんじゃない。寝るから。」








次の日の武元家



母「ねぇこれいいやつじゃない。」


『だよねー肌触りいいもん。』


母「昔からお姉ちゃん大好きだけど高校にもなってとはねー。」


『ねー、彼女できんのかなあいつ。』


母「今日も部活1日でお弁当持たせたけど唐揚げの確認してたもんね。」


『私料理人になろうかな。』




















山﨑「お前なんか今日調子いいね。」


武元「そう?」


山﨑「はっはーん、さては今日もねーちゃん弁当だろ。」


武元「そんなんじゃねーよ。」


山﨑「じゃあ1個くれよ。」


武元「ぜってーあげねえ。」





因みに部活の昼休憩中、唐揚げを機嫌良く唐揚げ頬張っていた武元君は過去一でゴール数が多かったそうですよ。





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