VAMPIRE SERIES

『VAMPIRE:3』前編-07
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暫く走り続け、辺りがすっかり暗くなった頃
2人は森の奥深くにある洞窟へ入った。
気配は何も無い。そう簡単にはバレないだろう

2人は壁にもたれかかって座り、一息ついた。
ソニックはナックルズを見る
牙はあるけど、いつものナッコーズだ。

「オマエ、血を吸わなくても平気なのか?」
「ああ。なんか…1回ヴァンパイアになったからか? “雨”に当たっても平気だったんだ。…まぁ、日差しは痛えし喉は乾いてるが、前よりはマシだぜ」
「ヴァンパイアにはなったけど心は正常…ってことか?」
「まぁな。エッグマンのヤツ、ヴァンパイア化したヤツらに襲われて“雨”浴びせられてたぜ。オレはその隙に抜け出して来たんだ」
「ってことは、エッグマンも…やられたのか」
「ああ。…多分、オマエ以外全滅だろうな」

ナックルズはため息をついた。

「何か策はあるか?」
「テイルスの工房は破壊されてた。薬はこれだけさ」
「こういうのはどうだ?テイルスに薬飲ませて元通りにするだろ?それから
「世界中のヴァンパイアからどうやって探し出すんだ?それに、この量じゃ足りないぜ」


束の間の静寂


「っだああ!! エッグマンのヤツ、めんどくせえことしやがって!」

ナックルズは頭をガシガシと乱暴に掻いた。

直後、近くで小さな物音が。

「「!」」

2人同時に音へ振り向くと、

「…オーボット?どうしてここに?」
「…オーボット?…って、確か、エッグマンの側近だったよな…何の用だ?」

オーボットはボロボロで、ショートも起こしていた。

「どうして故障してるんだ?キューボットは?」
「……壊さ まシた」
「それで?」
「どウか……ボスを、助け く サい」

ナックルズはため息をついた。

「エッグマンは元凶だろ。何で助けなきゃいけねえんだ?」
「話ハまダ終わっ 無 でス」
「What?」
「クすリでス」
「Ah…Sorry, 薬はこれしか無いんだ」
「ボス 基地に、マしンが りまス」
「マシン?何のだ?」
「“雨”を 降らセ す」
「薬、これだけで充分なのかい?」
「はイ。カオス ラルドの力で、惑星中ニ 降らセられレバ…」
「ヴァンパイア達は元に戻るって事か!」
「明日ノ朝ニ、ヴァンパ アは消滅シて マィマス」
「消滅だって!?」
「急 デ……ボス…タス、ケ…」

オーボットはガクガク震え、倒れた。

「オーボット!!」

オーボットは動かない。
完全に故障していた。

「…どうする?」

ソニックはオーボットを抱きあげ、洞窟の壁にもたれかからせるように、丁寧に寝かせた。

「決まってるさ。一雨、降らせようぜ」
「それしか手はねえな…となると、カオスエメラルドは…
「エメラルドは例のマシンと一緒にあるハズだ」
「そうなるか。エッグマンが使ったんだもんな」
「そうと決まれば即行動だな…へっくし!」
「おい、風邪引いてるのか?」
「こんな時に風邪なんか引いてる場合じゃないさ。そんな事より、さっさと行こうぜ」
「ソニック」
「ん?」

ナックルズは真剣な顔でソニックを見た。

「オレ達が滅ぶ事になっても、…オレは最期までオマエの味方だからな」

ソニックは驚くが、すぐに笑った。

「おいおいナッコーズ、最期なんて無い、ハッピーエンドに決まってるさ。いつもそうだろ?」
「……ああ。そうだな」
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ぱちぱち