決して折れない大木へ



ーーー気が付いたら、ベッドの上にいた。

ぼんやりとした記憶が戻ってくると同時に、
…頭が痛い。だるい。寒い。

「テイルス」

ふと聞こえた声を見ると、冷えたタオルを持ったエミーがいた。
彼女はタオルを僕の額に乗せて、ベッドの縁に座った

「驚いたわよ。急にソニックがあなたを抱いて走ってくるんだもの」
「ソニックが…?」
「工房行ったら、倒れてたんだって。さっきお医者さんが来てね、

ここからは話の内容が右から左へ。
サラサラと水のように流れ落ち、何も頭に入ってこなかった。
1/6ページ
ぱちぱち