決して折れない大木へ
ーーー気が付いたら、ベッドの上にいた。
ぼんやりとした記憶が戻ってくると同時に、
…頭が痛い。だるい。寒い。
「テイルス」
ふと聞こえた声を見ると、冷えたタオルを持ったエミーがいた。
彼女はタオルを僕の額に乗せて、ベッドの縁に座った
「驚いたわよ。急にソニックがあなたを抱いて走ってくるんだもの」
「ソニックが…?」
「工房行ったら、倒れてたんだって。さっきお医者さんが来てね、
ここからは話の内容が右から左へ。
サラサラと水のように流れ落ち、何も頭に入ってこなかった。
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