だって巳年だから
「おっさん」
「新年早々挨拶も無しに “おっさん” とはな」
苦虫を噛み潰したような顔を浮かべるスネークを見てソニックはニヤッと笑った
「何だよ、言って欲しいのかい?」
「要らん」
「Happy New Year!」
“要らん” と言ったのに。
スネークは盛大な溜息をつきながら、
「謹賀新年。じゃあな」
すれ違いざまに、ソニックの頭にポン、と手を置く
ソニックはムッとした。
「ガキ扱いするなよ」
「お前まだ15だろう。充分ガキだ」
「あのな、
「今バトルの時間5分前なの知っているか?」
スネークは新年初のバトルの時間が迫り、苛立ち始めた。
ソニックも苛立った様子でスネークを見て、
「ほらよ」
何かを投げ渡してきた。
反射的に掴んで見ると、焼き粘土で作られた蛇の置物だった。
俺の名が “スネーク” だからか?
「わざわざ買ったのか」
「勘違いするなよ。ピカチュウに “ 頼 ま れ て ” 作っただけだ」
作ったのか?
聞く前に、ソニックは走り去ってしまった。
「お前から礼を言っておいてくれないか」
「自分で言ってよ。キミが貰ったんだから」
バトルでマリオと取っ組み合いながら相談していた事をソニックが知る事は無かった…のでした。
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