第三章 魔神が出た
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まだ、日が落ちるまでには時間がありそうなのでルークに案内を頼むとしよう。
魔神が現れるというなら、事前に周辺の様子を知っておきたい。
レミがワクワクすると言うと、ルークは真面目に調査してください!と叱る。
しかし、それにめげずに彼女は自身ありげに魔神の謎は、私と彼女で必ず解明すると意気込むのであった。
ルークはもうちょっとリラックスした方がよさそうだ。
私も彼に言う。
「いかなる時でも冷静さを失わないよう行動するんだ。英国紳士としてはね。」
その後我々3人はエリーノースの1番街・2番街に足を運び聞き込みを行ったり、ナゾを解いたり、ネコを追いかけたり、挙げ句の果てに池らしきところにひらめきコインを投げようとした助手を止めて夕食を終えた頃にはあたりはすっかり暗くなっていた。
外に出るとすでに霧が立ち込めていた。
急いでホテルに戻るとしよう。
ホテルの前に着くとルークはつぶやいた。
「魔神はこの町をほろぼそうとしてるんです。このホテルだってきっと襲われちゃいます。」
どうやらこれから魔神が現れるということに怯えているようだ。
「家に帰りたくなったかい?」
そう尋ねると彼は首を横に振って答えた。
「そんなことありません。だって家に戻ると父さんが…。」
彼が口籠もりしたところで、私は続ける。
「ルーク、君は私たちと一緒に魔神の出現を見届けに来たんだろう?」
「そ、そうです。ボクは予言者として魔神を見届ける必要があるんです!」
彼も覚悟ができたようだ。しかし、危険に晒すわけにはいかない。だから…。
「心配はいらないよ。何があっても私は君を守る。約束するよ。」
絶対に。
そう言うと助手からも私も守ってくれるんですよね?と聞かれたので、笑って当然だと答える。
英国紳士たるもの、淑女と子供は危険から守るものだからね。
さて、ホテルに入ろう。
何やら胸騒ぎがするが、これは魔神が現れるからなのか、、、なにかが、私を待ち受けているようなそんな感覚がする。
入り口に入る前に振り向いたが、只々静かに霧が立ち込めるだけだった。
そして部屋へと足を進め、我々は魔神が現れる時を待った。
「本当に今夜、現れるのかい?」
「たぶん…」
私の問いに自信なく答えるルーク。
「巨大な魔神が現れて町を破壊するなんて、そんなお伽噺みたいなこと、本当にあるんでしょうか?」
彼女もまだ、半信半疑といったところだ。
「そしてそれを予言する不思議な子…やっぱり教授の周りはナゾだらけですね」
そんな会話をしていると、何処からか笛の音が聞こえてきた。
その音と共鳴してか、徐々に地響きが起き、次第に大きくなった。
これはもしやと思い私たちは窓に駆け寄る。
なんてことだ…。目の前には信じられない光景が広がっていた。
魔神だ。ルークの予言通り魔神が現れ、次々と家屋を破壊しているではないか。
「教授!魔神の腕..あそこに…」
レミが悲鳴のように叫んだので、私は目を凝らしてそこを見た。
霧でほとんど見えないが、魔神の長く伸びた腕に何かが引っ付いている。
魔神がそれに気づき、邪魔そうに思い切り腕を振り払うとそれはあろうことか、私たちの部屋を目掛けて吹き飛ばされてきた。
刹那、一瞬だけ時間がゆっくりになり心臓の音が鐘を鳴らしたように大きく鼓動したのを感じた。
ガシャンッ!!
窓ガラスが盛大に割れる音がした瞬間、それは思い切り壁にぶつかりベッドに落下した。
嫌な予感がして、目線をそちらにやると飛んできたもの、、いや、飛んできたのは少女であった。
急いで彼女の元に行き、意識を確認する。
「君、大丈夫か…!?」
返事はないが、息をしているので気絶しているだけだろう。あれだけ壁に打ち付けられたのに関わらず、出血も見当たらない。
不幸中の幸いだった。
ひとまず、この少女のことはひっかかるがレミに任せて、私とルークは魔神を追うことにした。
魔神が現れるというなら、事前に周辺の様子を知っておきたい。
レミがワクワクすると言うと、ルークは真面目に調査してください!と叱る。
しかし、それにめげずに彼女は自身ありげに魔神の謎は、私と彼女で必ず解明すると意気込むのであった。
ルークはもうちょっとリラックスした方がよさそうだ。
私も彼に言う。
「いかなる時でも冷静さを失わないよう行動するんだ。英国紳士としてはね。」
その後我々3人はエリーノースの1番街・2番街に足を運び聞き込みを行ったり、ナゾを解いたり、ネコを追いかけたり、挙げ句の果てに池らしきところにひらめきコインを投げようとした助手を止めて夕食を終えた頃にはあたりはすっかり暗くなっていた。
外に出るとすでに霧が立ち込めていた。
急いでホテルに戻るとしよう。
ホテルの前に着くとルークはつぶやいた。
「魔神はこの町をほろぼそうとしてるんです。このホテルだってきっと襲われちゃいます。」
どうやらこれから魔神が現れるということに怯えているようだ。
「家に帰りたくなったかい?」
そう尋ねると彼は首を横に振って答えた。
「そんなことありません。だって家に戻ると父さんが…。」
彼が口籠もりしたところで、私は続ける。
「ルーク、君は私たちと一緒に魔神の出現を見届けに来たんだろう?」
「そ、そうです。ボクは予言者として魔神を見届ける必要があるんです!」
彼も覚悟ができたようだ。しかし、危険に晒すわけにはいかない。だから…。
「心配はいらないよ。何があっても私は君を守る。約束するよ。」
絶対に。
そう言うと助手からも私も守ってくれるんですよね?と聞かれたので、笑って当然だと答える。
英国紳士たるもの、淑女と子供は危険から守るものだからね。
さて、ホテルに入ろう。
何やら胸騒ぎがするが、これは魔神が現れるからなのか、、、なにかが、私を待ち受けているようなそんな感覚がする。
入り口に入る前に振り向いたが、只々静かに霧が立ち込めるだけだった。
そして部屋へと足を進め、我々は魔神が現れる時を待った。
「本当に今夜、現れるのかい?」
「たぶん…」
私の問いに自信なく答えるルーク。
「巨大な魔神が現れて町を破壊するなんて、そんなお伽噺みたいなこと、本当にあるんでしょうか?」
彼女もまだ、半信半疑といったところだ。
「そしてそれを予言する不思議な子…やっぱり教授の周りはナゾだらけですね」
そんな会話をしていると、何処からか笛の音が聞こえてきた。
その音と共鳴してか、徐々に地響きが起き、次第に大きくなった。
これはもしやと思い私たちは窓に駆け寄る。
なんてことだ…。目の前には信じられない光景が広がっていた。
魔神だ。ルークの予言通り魔神が現れ、次々と家屋を破壊しているではないか。
「教授!魔神の腕..あそこに…」
レミが悲鳴のように叫んだので、私は目を凝らしてそこを見た。
霧でほとんど見えないが、魔神の長く伸びた腕に何かが引っ付いている。
魔神がそれに気づき、邪魔そうに思い切り腕を振り払うとそれはあろうことか、私たちの部屋を目掛けて吹き飛ばされてきた。
刹那、一瞬だけ時間がゆっくりになり心臓の音が鐘を鳴らしたように大きく鼓動したのを感じた。
ガシャンッ!!
窓ガラスが盛大に割れる音がした瞬間、それは思い切り壁にぶつかりベッドに落下した。
嫌な予感がして、目線をそちらにやると飛んできたもの、、いや、飛んできたのは少女であった。
急いで彼女の元に行き、意識を確認する。
「君、大丈夫か…!?」
返事はないが、息をしているので気絶しているだけだろう。あれだけ壁に打ち付けられたのに関わらず、出血も見当たらない。
不幸中の幸いだった。
ひとまず、この少女のことはひっかかるがレミに任せて、私とルークは魔神を追うことにした。