第一章 霧の街ミストハレリ
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ようやく町に到着したころ、陽は高く上がっていた。
ここまで来ればクラークの家まであと少しだ。…そういえば、彼の家はどこなのだろうか。
道端に立っている子に尋ねたところ、無事彼の家を聞き出すことができた。
しかし、気になる話もあった。
予言者から危ないと言われ、彼は母と逃げてきたという。
その予言者は町の人からの信頼も厚い様子も窺える。
レミも予言者のことが気になるようだ。
今回の巨人の件となにか関係があるのだろうか?
彼の家へ続く橋を渡ったあと、我々は驚くべき光景を目にした。
そこには家や道が大きく壊れて、悲惨な景色が広がっている。
幸い住人は避難しているため難を逃れたようだが、これが巨人のしわざだとしたら、このミストハレリの町は危機的な状況にあると見て間違いなさそうだ。
そして、壊された扉になにか描かれていることに気づく。
レミがその模様についてなにか意味があるのか、と呟いたところ近くの男の子が「魔女の印」であることを教えてくれた。
どうやら壊れた家は彼が住んでいたところだったらしい。
印がついたのは前の大家さんの悪口を言ったということだったが関係性はあるのだろうか…。
ともかくもこの町は想像以上に深い謎が潜んでいるようだ。
「教授、町の人たちは本当に巨人の存在を信じているんでしょうか?」
道中に荷物の積み込みに困っていたマダムに手を貸した後、彼女は言った。
さっき見た壊れた家屋や今の人の急いでいる様子…。どちらにしても、クラークの送ってきた手紙の内容に関係しているのは間違いなさそうだ。
クラークの家に向かう道中に渡し船を見かけた。この町では移動にも水路が活用されているようだ。
霧で有名な町だとは聞いていたが、その理由にも納得できるとらいうものだ。
これだけ水路が多いと車を走らせるより、ボートの方が小回りが利くのだろう。
ボートを管理しているジャッキーさんのナゾを解いたことで、いつでもボートに乗ることができそうだ。
また調査の時にでも使わせてもらうことにしよう。きっと役に立つだろう。
「あそこに見えるのがクラークさんの屋敷でしょうか。」
ようやく屋敷の前に着いたようだ。
目の前には随分と立派な屋敷が建っていた。
車庫に入った車もなかなか高価なものと見受けられる。
そばにいるポッポーさんに話を伺うと、クラークは一年前からこの町の町長を務めているとのこと。
手紙にはそんなことは書かれていたので驚いたが、彼ならその務めも立派にこなしていることだろう。
彼のためにも、なんとしても今回の件は早く解決したいものだ。
扉をノックすると年配の紳士が家の中に通してくれた。
彼、ドーランドさんはこの屋敷の執事だそうだ。
「お待たせしました。お客さま、主人に応接間へお通しするよう言われております。」
これでようやくクラークと会うことができる。
私たちは彼のいう通り応接間に向かった。
間もなくしてクラークは応接間に顔をだした。
「おお、君かレイトン!ひさしぶりだな。」
実際久しぶりの再会であった。
レミも自己紹介を終えたところで、彼は昔話や近況を教えてくれた。
手紙の内容からかなり焦っていると思ったが…
その内容を尋ねようとしたところ、先に彼の口が開いた。
「それにしても、どうしたんだ?いきなり訪ねてくるなんて。」
違和感を覚える。
「私は君に手紙での招待を受けて来たはずなのだが…。」
しかしながら、彼はその手紙に心当たりはないようだ。
手紙を書いたのは彼ではなかったのだ。
私は例の手紙をクラークに差し出した。
やはり、書いた覚えはないようだ。
「おそらく、町の誰かの仕業だろう。それにしても私の名を騙るとは…。」
レミがこの手紙の別のメッセージを言いかけたところを私は急いで制止し、彼に問う。
「ではクラーク、この手紙に書いてあることもデタラメなのかい?」
一瞬間をあけ、彼は答える。
「…いや、残念ながら、その手紙に書いてあることは事実だ。最近、この町では『謎の巨人』による被害が出ている。深夜、霧の中に巨人が現れて町を破壊していく…この町ではそんな信じられない事件が起きている。」
レミは驚きを隠せないようだ。
「私もその巨人を自分の目で見たわけじゃない。しかし、町の建物が次々に破壊されているのは事実だ。町の者は伝説にある『魔神』が現れたのだと言って恐れている。」
彼はその伝説について語り始めた。
「実は、この町ひは古くから言い伝えられる『魔神伝説』がある。町に危険が迫ったとき、魔神が姿を現して、町を危険から守ってくれるというものだが…。ただ、伝説とは違って、この町に現れる『魔神』は、破壊を繰り返す敵だ。だから、私も全力を挙げて魔神の正体を突き止めようとしているのだ。私は町長としてこの町を守らねばならない。」
ここまで話をした後、ドーランドさんが応接間に入り、彼を呼び止め提案する。
「以前、だんな様からレイトン先生はスコットランドヤードもお手上げの難事件を次々に解決されているとお聞きしました。この一件は、レイトン先生におまかせしてはどうでしょう?」
彼は一瞬考え、その執事の提案に乗ることにしたのか、私に頼めるだろうかと聞いてきた。
私の答えはすでに決まっている。
「もちろんだ。旧友である君の頼みだ。やるだけのことはやってみよう。」
彼はそうか、すまないなとひと言。
私の新しい助手は張り切っているようだ。
「そういえば、クラーク。君の自慢の美しい夫人と、可愛い息子はどうしてるのかな。」
そう尋ねたところ、夫人は残念ながら旅行中ようだ。しかし、息子のルークは自分の部屋にいるようなので、会わせてもらえるよう彼に頼む。なんせ赤ん坊なころ会ったきりだからね。
声をかけてやってくれと、会う許可はもらえたものの最近ふさぎこんでるとのこと。一体彼に何があったというのだろうか。
調査に出かける前に会って行くとしよう。
ここまで来ればクラークの家まであと少しだ。…そういえば、彼の家はどこなのだろうか。
道端に立っている子に尋ねたところ、無事彼の家を聞き出すことができた。
しかし、気になる話もあった。
予言者から危ないと言われ、彼は母と逃げてきたという。
その予言者は町の人からの信頼も厚い様子も窺える。
レミも予言者のことが気になるようだ。
今回の巨人の件となにか関係があるのだろうか?
彼の家へ続く橋を渡ったあと、我々は驚くべき光景を目にした。
そこには家や道が大きく壊れて、悲惨な景色が広がっている。
幸い住人は避難しているため難を逃れたようだが、これが巨人のしわざだとしたら、このミストハレリの町は危機的な状況にあると見て間違いなさそうだ。
そして、壊された扉になにか描かれていることに気づく。
レミがその模様についてなにか意味があるのか、と呟いたところ近くの男の子が「魔女の印」であることを教えてくれた。
どうやら壊れた家は彼が住んでいたところだったらしい。
印がついたのは前の大家さんの悪口を言ったということだったが関係性はあるのだろうか…。
ともかくもこの町は想像以上に深い謎が潜んでいるようだ。
「教授、町の人たちは本当に巨人の存在を信じているんでしょうか?」
道中に荷物の積み込みに困っていたマダムに手を貸した後、彼女は言った。
さっき見た壊れた家屋や今の人の急いでいる様子…。どちらにしても、クラークの送ってきた手紙の内容に関係しているのは間違いなさそうだ。
クラークの家に向かう道中に渡し船を見かけた。この町では移動にも水路が活用されているようだ。
霧で有名な町だとは聞いていたが、その理由にも納得できるとらいうものだ。
これだけ水路が多いと車を走らせるより、ボートの方が小回りが利くのだろう。
ボートを管理しているジャッキーさんのナゾを解いたことで、いつでもボートに乗ることができそうだ。
また調査の時にでも使わせてもらうことにしよう。きっと役に立つだろう。
「あそこに見えるのがクラークさんの屋敷でしょうか。」
ようやく屋敷の前に着いたようだ。
目の前には随分と立派な屋敷が建っていた。
車庫に入った車もなかなか高価なものと見受けられる。
そばにいるポッポーさんに話を伺うと、クラークは一年前からこの町の町長を務めているとのこと。
手紙にはそんなことは書かれていたので驚いたが、彼ならその務めも立派にこなしていることだろう。
彼のためにも、なんとしても今回の件は早く解決したいものだ。
扉をノックすると年配の紳士が家の中に通してくれた。
彼、ドーランドさんはこの屋敷の執事だそうだ。
「お待たせしました。お客さま、主人に応接間へお通しするよう言われております。」
これでようやくクラークと会うことができる。
私たちは彼のいう通り応接間に向かった。
間もなくしてクラークは応接間に顔をだした。
「おお、君かレイトン!ひさしぶりだな。」
実際久しぶりの再会であった。
レミも自己紹介を終えたところで、彼は昔話や近況を教えてくれた。
手紙の内容からかなり焦っていると思ったが…
その内容を尋ねようとしたところ、先に彼の口が開いた。
「それにしても、どうしたんだ?いきなり訪ねてくるなんて。」
違和感を覚える。
「私は君に手紙での招待を受けて来たはずなのだが…。」
しかしながら、彼はその手紙に心当たりはないようだ。
手紙を書いたのは彼ではなかったのだ。
私は例の手紙をクラークに差し出した。
やはり、書いた覚えはないようだ。
「おそらく、町の誰かの仕業だろう。それにしても私の名を騙るとは…。」
レミがこの手紙の別のメッセージを言いかけたところを私は急いで制止し、彼に問う。
「ではクラーク、この手紙に書いてあることもデタラメなのかい?」
一瞬間をあけ、彼は答える。
「…いや、残念ながら、その手紙に書いてあることは事実だ。最近、この町では『謎の巨人』による被害が出ている。深夜、霧の中に巨人が現れて町を破壊していく…この町ではそんな信じられない事件が起きている。」
レミは驚きを隠せないようだ。
「私もその巨人を自分の目で見たわけじゃない。しかし、町の建物が次々に破壊されているのは事実だ。町の者は伝説にある『魔神』が現れたのだと言って恐れている。」
彼はその伝説について語り始めた。
「実は、この町ひは古くから言い伝えられる『魔神伝説』がある。町に危険が迫ったとき、魔神が姿を現して、町を危険から守ってくれるというものだが…。ただ、伝説とは違って、この町に現れる『魔神』は、破壊を繰り返す敵だ。だから、私も全力を挙げて魔神の正体を突き止めようとしているのだ。私は町長としてこの町を守らねばならない。」
ここまで話をした後、ドーランドさんが応接間に入り、彼を呼び止め提案する。
「以前、だんな様からレイトン先生はスコットランドヤードもお手上げの難事件を次々に解決されているとお聞きしました。この一件は、レイトン先生におまかせしてはどうでしょう?」
彼は一瞬考え、その執事の提案に乗ることにしたのか、私に頼めるだろうかと聞いてきた。
私の答えはすでに決まっている。
「もちろんだ。旧友である君の頼みだ。やるだけのことはやってみよう。」
彼はそうか、すまないなとひと言。
私の新しい助手は張り切っているようだ。
「そういえば、クラーク。君の自慢の美しい夫人と、可愛い息子はどうしてるのかな。」
そう尋ねたところ、夫人は残念ながら旅行中ようだ。しかし、息子のルークは自分の部屋にいるようなので、会わせてもらえるよう彼に頼む。なんせ赤ん坊なころ会ったきりだからね。
声をかけてやってくれと、会う許可はもらえたものの最近ふさぎこんでるとのこと。一体彼に何があったというのだろうか。
調査に出かける前に会って行くとしよう。