幕間 六年前
黒の谷を抜け、ジェイク達は目指す館の前までやって来ていた。
ここに来るまでの間に数多くの魔物を倒していたが、館の前まで来ると魔物の攻撃はピタリと止んでいた。
ダレン隊長が正面の門を破壊し、ユーシス宮廷魔法使いが潜む大物の場所を魔法で感知する。
館の内部は、とても人が住んでいるとは思えないほど荒れていた。
灯りひとつなく、ユーシスとジオが創り出した炎だけが数メートル先を照らしている。
息がつまるような空気の中、最後尾を守って廊下を歩いていたジェイクだが、少し前を歩いていたセラ嬢が立ち止まったので、つられて歩みを止める。
「どうしました?」
「何かいるわ……」
横にある扉を開こうとした彼女を制止して、ジェイクが代わりにドアノブを掴む。それはかたく施錠されていたので剣で破壊した。
「ジェイクさん、セラ、どうしました?」
召喚士のジオが立ち止まる二人に気付いて戻ってきた。
「ダレン隊長とユーシスさんに声をかけた方がいいのでは?」
「ユーシス様の感知魔法には引っかかっていないから、危険ではないと思うの。でも、何かいるわ」
「気をつけてください。私が先に入ります」
部屋の中は真っ暗だった。
静かだが、どこかで水音がしているようだ。
「見て!」
部屋に入った三人は、ジオの魔法の炎に照らされてベッドの上に横たわる真っ黒い何かを発見した。
「まだ子供じゃないの……。可哀想に」
セラ嬢の声が暗い室内に響く。
「子供……?」
怪訝そうに呟いたジオを視界に入れながら、ジェイクは何故か背筋が寒くなるのを感じた。
ここに来るまでの間に数多くの魔物を倒していたが、館の前まで来ると魔物の攻撃はピタリと止んでいた。
ダレン隊長が正面の門を破壊し、ユーシス宮廷魔法使いが潜む大物の場所を魔法で感知する。
館の内部は、とても人が住んでいるとは思えないほど荒れていた。
灯りひとつなく、ユーシスとジオが創り出した炎だけが数メートル先を照らしている。
息がつまるような空気の中、最後尾を守って廊下を歩いていたジェイクだが、少し前を歩いていたセラ嬢が立ち止まったので、つられて歩みを止める。
「どうしました?」
「何かいるわ……」
横にある扉を開こうとした彼女を制止して、ジェイクが代わりにドアノブを掴む。それはかたく施錠されていたので剣で破壊した。
「ジェイクさん、セラ、どうしました?」
召喚士のジオが立ち止まる二人に気付いて戻ってきた。
「ダレン隊長とユーシスさんに声をかけた方がいいのでは?」
「ユーシス様の感知魔法には引っかかっていないから、危険ではないと思うの。でも、何かいるわ」
「気をつけてください。私が先に入ります」
部屋の中は真っ暗だった。
静かだが、どこかで水音がしているようだ。
「見て!」
部屋に入った三人は、ジオの魔法の炎に照らされてベッドの上に横たわる真っ黒い何かを発見した。
「まだ子供じゃないの……。可哀想に」
セラ嬢の声が暗い室内に響く。
「子供……?」
怪訝そうに呟いたジオを視界に入れながら、ジェイクは何故か背筋が寒くなるのを感じた。