第1話 出会い
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その家で夏目を迎えてくれたのは、「おとな」ではなかった。
「はじめまして、俺は花緒。徒士 花緒といいます。よろしくね、貴志くん。」
Tシャツにパーカーを羽織っただけの、ゆるい服装。
「おとな」にしては若く、幼さすら感じる雰囲気に、夏目は少し驚いていた。
これまで色々な家でお世話になってきたけど、ここまで若い人の家は初めてだ。
そう思っていたけれど、すぐにそれは勘違いだとわかる。
花緒の部屋へ通してもらうと、壁には制服らしきものがかけられていた。
机の上には教科書やノートも置かれているし、きっと彼は学生で、この家の「おとな」は別にいるのだろう。
(おとなの人はお仕事かな……。)
今日は土曜日。
ほとんどの会社や学校は休みのはず。
それなのに家にいないということは、それほど忙しい仕事なのだろう。
どんな人だろうか。
(花緒さんみたいに、優しい人だといいな……。)
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