第3夜〜生贄〜
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教団についてまず抱いた感想は「酷いもんだ」の一点。
コムイさんが来る前の教団がかなり殺伐としていたのであろうことは推測できていたが、いざ目の当たりにすると予想以上だった。
まず医療班が正しく機能しているのか怪しい。
負傷者、特にファインダーは応急処置程度の治療しかされていないように見える。
エクソシストらしき人もいたが、手当もそこそこにこれから任務へ赴く様子だった。
ちなみにおれはその人に見覚えがないから、おそらく本編までに"いなくなる"人物なのだろう。
医療班の人手が足りていないのだろうか。
そう漠然と予測を立てていたのだが、その答え合わせはすぐに行われた。
おれが連れてこられた先が、医務室だったのだ。
そこには、おそらく使徒を作る実験で使われてきたのであろう、ボロボロの子供たちがいた。
(……なるほど、実験により負傷した連中をここに収容して、できるだけ生きながらえさせているのか。)
下手に部屋を与えるより、医務室でひとまとめにしてしまった方が監視もしやすいだろうし、合理的だ。
(マジで思ったより劣悪だな……。)
けれど、他者を気にかけている余裕なんてない。
今からおれも、この医務室に閉じ込められる"生贄"の仲間入りをするのだ。
(さて、どれだけ生きれるんだろうな……。)
